窃盗未遂容疑で逮捕されていた男が茨城県警水戸署から逃走している事件で、同署は25日、男の取り調べを担当した男性巡査長(30)の尿から睡眠薬成分が検出されたと発表した。巡査長は睡眠薬を「服用していない」と話している。巡査長が使用したコップからも同じ成分を検出。同署は男が何らかの薬物をコップに入れた可能性もあるとみて、混入経緯を調べるとともに、男の行方を追っている。
逃走しているのは那珂市杉、無職、柘植(つげ)直人容疑者(24)。24日夕、取り調べ中に巡査長が居眠りしたすきに、同署2階にある取調室の窓の鉄格子を1本外し、逃走したとみられている。
同署によると、逃走発覚直後に巡査長の尿を検査したところ、睡眠薬に含まれる「トリアゾラム」が検出された。巡査長は「急に眠くなった」と話しているという。
逃走当日は午後2時から取り調べが始まり、巡査長自らコップにお茶を用意。柘植容疑者が使用したコップからは、睡眠薬成分は検出されていない。柘植容疑者は今月16日に身柄を勾留されて以降、睡眠薬成分を含む薬物を処方された記録はないという。
一方、同署は25日、柘植容疑者の逃走を手助けしたとして犯人隠避の疑いで、水戸市八幡町、会社員、大森宗城(むねき)容疑者(21)と、那珂市菅谷、無職、池元亮太容疑者(21)を逮捕した。いずれも容疑を認めている。