東京ディズニーランド(TDL)に4月15日、新アトラクション「モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク! ”」がオープンする。先立って行われたプレスプレビューの模様をレポートする。
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東京ディズニーリゾートでは2008年度、25周年を記念し、年間を通じて盛大なイベントが行われた。「東京ディズニーランドホテル」「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京」も相次いで開業。2008年度のTDLとTDS(東京ディズニーシー)の合計入場者数は過去最高を記録した。だが、周年行事の翌年は、入園者数が減少しやすい。2009年度は、今回のTDLの新アトラクションに加え、10月1日にはTDSにも新アトラクション「タートル・トーク」をオープンさせる予定。好調を維持できるかどうかが、この新アトラクションにかかっている。
TDLの新アトラクション導入は、「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」以来5年ぶり。「モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク! ”」は、トゥモローランドに誕生した。エントランスから見て、「ワールドバザール」を右方向に抜ける。「スター・ツアーズ」の手前あたり。エントランスからかなり近い。
アトラクションの建物自体がモンスターたちの働く「モンスターズ社(インク)」の設定。前面には「IT’S LAUGHTER WE’RE AFTER」の文字。キャスト(TDLの従業員)に聞くと、「笑いを求めて」とか「私たちは笑いを追求する」とかいう意味で、モンスターズ・インクの社訓のようなものだそう。そもそも、このアトラクションは2001年に公開されたディズニー/ピクサー映画「モンスターズ・インク」がモチーフ。舞台は、モンスターたちが働くモンスターズ・インク。子供の悲鳴をエネルギー源にしていたモンスターズ・インクだったが、ある出来事がきっかけでエネルギー源を笑い声に転換する。アトラクションは映画の後の世界が描かれているため、社屋の社訓も「私たちは笑いを追求する」になっているのだ。
ファストパス発券時に笑い声
このアトラクションはファストパスが使えるが、この発券機がちょっと面白い。発券するたびに笑い声が聞こえてくる。ファストパス発券機にこのような仕掛けを取り入れたのは、TDLとTDSで初めて。
アトラクションの建物に入ると、天井が高いドーム状のロビー。映画にも登場するモンスターズ・インクのロビーだ。「ブーがモンスターズ・インクに帰ってきます」という放送が流れている。ブーとは、映画に登場した人間の女の子。ブーとモンスターズ・インクで働くモンスターたちとのかくれんぼ大会がこれから始まるらしい。驚いたことに、まだ昼間なのにアトラクション内のキャストは「こんばんは」と声をかけてくる。後で聞いてみると、設定が夜。モンスターズ・インクの業務終了後にかくれんぼ大会が開かれる設定なのだ。大きな「M」マークのついた会社受付にも誰もいなかったのは、同様の理由による。業務はすでに終了しているから、担当者はいないのだ。
乗り物に乗ってモンスターを探す
Mマークの付いた、青い「セキュリティトラム」という乗物に乗り込む。定員は3人。座ると、目の前に青い大きな懐中電灯(フラッシュライト)が2つ備え付けてある。このフラッシュライトを使って、隠れているモンスターを探す趣向だ。
一つ目玉の緑色のモンスター、マイクがメーンパワールームのスイッチをオフにすると、モンスターシティは真っ暗に。トラムは前後左右にくるくる向きを変えながら、うす暗いモンスターの世界を進んでいく。まずは、モンスターズ・インクのロッカールームへ。よく見ると、ロッカーの中にちょこちょことモンスターたちが隠れている。なんとなくフラッシュライトであちこち散漫に照らしてみた。ところが、アトラクション終了後にキャストに聞いたところ、見つけたモンスターにしばらく光を当てていると、モンスターが話し出したり、動き出したりするとのこと。単に暗いところを照らすためだけのライトではないらしい。
トラムはどんどん進み、モンスターシティの街中へ。ビルの中にもモンスターたちが隠れている。悪役のいじわるモンスター、ランドールもかくれんぼ大会に乱入し、トラムの進行と共に物語は進んでいく。
あっという間に終了
所要時間は約4分。あちこちに目をやっているからか、あっという間に終わった。最後のお楽しみは、ナメクジのようなモンスター、ロズとの遭遇。ロズの人形の前でトラムがいったん止まり、ロズが客に話しかけてくる仕掛けになっている。話しの内容は、毎回異なるよう。客の様子をよく見ているのか、思わず客がニヤリ、ドキリとしてしまうようなことを話しかけてくる。不気味なのに愛らしい不思議なモンスターだ。
スピードの出る乗り物ではないので、巨大なモンスターさえ怖くなければ、小さい子供も十分楽しめそう。フラッシュライトを片手にモンスターを探すという趣向は、参加している実感があって大人にもおもしろい。
トラムを降りると、ショップ「モンスターズ・インク・カンパニーストア」につながっている。こちらはモンスターズ・インクで働くモンスターたちが利用する売店という設定。モンスター社員向けに書かれたルールや、社内レクリエーション大会のトロフィーとおぼしきものも飾られていて、見ているだけでも面白い。モンスターズ・インク印の入った文房具のほか、モンスターシティの人気寿司レストラン「ハリーハウゼン・レストラン」のメニューを模したファイル(350円)など、思わず手に取ってしまう遊び心たっぷりの商品がずらり。先ほど使ったフラッシュライトに似た、小ぶりのフラッシュライト(1600円)も売られていたが、こちらはアトラクション内で使用してはいけないとのこと。残念ながら“マイ・フラッシュライト”の持ち込みは禁止だそうだ。
記念撮影ができるフォトスポット
ショップ前には、“業績ナンバーワン社員”だけが駐車できるパーキングスペースも。マイクの赤い車が停まっていた。こちらはフォトスポットで、記念写真の撮影ができる。
新アトラクションオープンに合わせて、トゥモローランド周辺の飲食施設ではスペシャルメニューも登場している。注目は、モンスターたちを模った、ぎょっとしてしまうような色彩の“キモカワイイ”スイーツ。こわごわ挑戦してみた。
なかでもインパクトが大きいのは、一つ目玉のマイク・ワゾウスキを模した練りきり。その名も「マイク・和ゾウスキ」(300円、プラザ・レストランで販売)。蛍光色のようなまぶしい黄緑色と、やけにリアルな目玉が強烈。食べてみると、見た目にそぐわず案外おいしい。抹茶が欲しくなる。
青色に紫の斑点模様のモンスター、サリー。彼をイメージしたロールケーキもある(「サリースウィートロール、スーベニアプレート付」600円、スウィートハート・カフェなどで販売)。なんと、水色と紫色のグラデーションのロールケーキだ。こんなきれいな色のロールケーキは見たことがない。さらに、ロズをイメージしたサンデーも。抹茶味のアイスにホイップクリームで髪の毛を表現。実物そっくりのメガネ型チョコレートが付いている(「ロズサンデー」450円、アイスクリームコーンで販売)。スイーツでも驚きを与える、さすがディズニーランドだ。
新アトラクションに連動したプログラムも
ほかにも、新アトラクションのオープンに合わせてさまざまなプログラムが行われている。ディズニーキャラクターの描き方を学べる「ディズニードローイングクラス」では、マイク・ワゾウスキを描くクラスを開講(1回約30分 500円)。モンスターなのでなかなか難易度は高そう。TDL内のディズニーギャラリーで実施。
また、「ディズニーアンバサダーホテル」では4月15日~6月30日の間、モンスターズ・インクのキャラクターが客室アメニティや、スペシャルメニューに登場するイベント「モンスターズ・インク・ファンタイム」を行う。
「イクスピアリ」内の「シネマイクスピアリ」では、4月30日まで「モンスターズ・インク」(日本語吹替版)のリバイバル上映も。料金は幼児~大人まで1000円均一なので、見逃していた人はいい機会かもしれない。