米映画『ラスト サムライ』以降、着実に演技の幅を広げている女優の小雪。2007年『ALWAYS 続・三丁目の夕日』以来、スクリーンから遠ざかっていたが、今年はすでに4本の公開作が控え、さらなる飛躍を予感させる。
4作品の公開を控える小雪や『ラスト・ブラッド』『カムイ外伝』の写真
最も早い5月29日(金)から公開されるのが香港・仏合作の『ラスト・ブラッド』。オニの頂点に君臨するオニゲンという役どころで、『猟奇的な彼女』『僕の彼女を紹介します』などで知られる韓国の女優チョン・ジヒョンと対決する。『ラスト サムライ』で一躍世界に知られた、スケールの大きな演技が見どころになりそうだ。
9月19日(土)には、崔洋一監督の『カムイ外伝』が公開される。白土三平原作の人気漫画の映画化で、抜け忍のくの一役。今年公開される邦画では、最もスケールの大きな1本で、時代劇の枠にとどまらない壮大なテーマをもち、内容、興行とも大きな期待が寄せられている。小雪の大型アクション女優という新境地も見ものだ。
秋には、森田芳光監督の『わたし出すわ』が待機中。現代的な資産家の謎の女性として、友人やゆかりの人々に、さまざまな形でお金を「出して」いく。脚本・演出を手がける森田監督の、新たなるチャレンジにも期待がかかる。
そして、このほどタイトルが正式に決まったのが、平山秀幸監督の『僕の好きな人』。当初は『信さん』と発表されていた、昭和30年代の炭鉱町を舞台に、母子が信さんと呼ばれる不良少年をはじめとする地域の人たちと交流を深めていく物語。時代背景が、『ALWAYS』シリーズと似ていることもあり、小雪のちょっと古風な母親像に注目が集まりそうだ。時期は未定ながら、年内の公開が予定されている。
それぞれバリエーションに富んだ役柄だ。ダイナミックかつ、しなやかなボディを持ちながら、古風な印象も与える。海外でも十分通用しそうな華やかな容姿と、極めて日本的な女性や母親像にもフィットする不思議な個性が、小雪の大きな魅力だ。今年は、その役柄の豊富さからも、さまざまなポイントで映画賞に大きく絡んでくるこ可能性が高い。今年の小雪から目が離せない。