往年の名プロレスラー、バーン・ガニア氏(85)が、養護施設内でのトラブルで殺人容疑を持たれている、と25日の米ミネソタ州の複数の地元紙が報じた。
報道によると、1月26日に施設内で、旧ナチス政権下の科学者で戦中に米国に逃亡したヘルムート・グートマン氏(97)が転倒。腰などを骨折し、合併症で2月14日に死亡した。
しかし遺族はガニア氏が口論の末、グートマン氏を投げ飛ばしたと主張。警察では殺人罪が適用できるか調べている。
ガニア氏とグートマン氏は、以前から認知症を患っており、治療のため施設に居住していた。両者とも事件当時の記憶はなく、目撃者もいない。
2人は以前から仲が悪く、遺族によれば、ガニア氏は、現役時代の得意技だった「スリーパーホールド」で、グートマン氏を絞め上げたことがあったという。施設関係者は「ガニア氏はしばしばほかの居住者にも暴力行為に及ぶことがあった」と話している。
ガニア氏はミネアポリスを本拠地とするプロレス団体「AWA」を立ち上げ、長年ヘビー級王者として君臨。「AWAの帝王」の異名を取った。70年代に初来日し、81年には故・ジャイアント馬場さんの3000試合連続出場のメモリアルマッチで対戦、引き分けている。
◆バーン・ガニア 1923年5月10日、米国生まれ。85歳。AWAの帝王。ミネアポリスを中心に活動をした。48年ロンドン五輪にアマレス代表として出場。その後、アメフトからプロレスへ転向。70年に初来日。全日本プロレスでは、ジャイアント馬場さんやジャンボ鶴田さんと戦う。81年に引退している。182センチ、112キロ(現役当時)。