携帯電話の「無料着うたフル」と称し音楽を無断公開したとして、著作権法違反罪に問われた音楽配信サイト「第(3)世界」運営者、藤本継矢(けいし)被告(28)=兵庫県姫路市=に対し、京都地裁は23日、懲役3年、執行猶予5年、罰金500万円(求刑・懲役3年、罰金500万円)を言い渡した。坂口裕俊裁判官は「広告収入を得続けたいという身勝手な犯行に酌量の余地はない」と指摘した。
判決によると、藤本被告は06年10月~08年9月、同県川西市の会社員(53)=懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決=と共謀し、無断で浜崎あゆみさんの楽曲など3曲をサイトで公開した。藤本被告はサイト利用のためのパスワードを掲載したメールマガジンを100万人に配信。3年間で1万5000曲を公開し、1億2000万円の広告収入を得ていた。
公判で弁護側は、被告が十分に反省しており、収益を納税と被害弁済に充てるとして情状酌量を求めていた。
日本レコード協会の推計では、サビ部分だけの「着うた」を含めると、違法サイトからのダウンロードは年4億700万件あり、有料利用の3億2900万件を上回る。現行法で利用者を取り締まることができないことも違法サイトまん延の原因と言われており、文化庁は違法サイトから入手する行為も違法とする著作権法改正案を3月にも閣議決定し、今国会提出を目指している。