正社員の「クビ切り」を進めるといっても、企業が必要とする人物に退職を強いるわけはない。企業が目をつけるのは、どんな社員なのだろうか。
都内にある大手企業の人事部経験者が明かす。
「真っ先に辞めさせられるのは勤態不良(きんたいふりょう)』。要するに、社内の規則や制度を守らない、勤務態度が悪い社員のこと。景気のいいときは甘かったが、これからは厳しくなっていく。『寝坊した』なんて理由で遅刻するのも許されません」
企業の担当者もリストラするのは心苦しい。理由を探すとき、ルール違反は、格好の材料になる。また、
「今までは異動に関しても『自分のやりたい仕事じゃない』という反論を許してきたが、これだって本来は業務命令違反です」(前出の人事部経験者)
ルール違反や異動拒否者にペケがつくのはわかりやすい。では、そうでない大多数の社員の中で、どういう人物がリストラ候補にあげられやすいのだろうか。
編集部が教授をお願いしたのは、サラリーマン経験があり、現在「週刊モーニング」で転職をテーマにした漫画「エンゼルバンク」を連載中の三田紀房(みたのりふさ)さん。東大受験ブームを巻き起こした「ドラゴン桜」の作者としても有名だ。