東京観光、バスが主役 屋根なし2階建て好調 「はとバス」250円ツアー | フィトンチッド 花粉症 SEO アクセスアップ C.Iサポートセンター

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鉄道・地下鉄網が発達した東京都内では、影がちょっぴり薄いバスが観光の主役として活躍している。屋根なし2階建ての「スカイバス東京」は3月、定期観光バスに“衣替え”する。一方、東京観光の代名詞「はとバス」は60周年記念で250円ツアーを企画、70倍超の応募がある。

 頭上に真っ青な空が広がる。屋根を取り払った2階建てバスが東京駅前を出発した。約50分で銀座や霞が関官庁街など東京ど真ん中をぐるりと一回り。日の丸自動車興業(東京都文京区)が運行する「スカイバス東京」だ。

【フォト】「はとバス」ガイド20人が華やか成人式

 同社の富田哲史常務は「春には桜の下をくぐり、花びらが落ちてくる。意外に四季が豊かで、普段と違う視点で東京が楽しめる」とアピールする。平成16年9月以来、募集型企画旅行の形式で運行してきたが、今年1月、路線バスの一種である定期観光バスとしての認可を得た。3月初めごろ、東京駅丸の内南口の三菱ビル前に停留所が設置される。

 昨年10月、原油高から25%値上げしたがそのまま好調を維持。年間で前年比2割増の約9万人が利用した。「通るたびに従業員が手を振ってくれるホテルもある。地方の友人に東京を紹介するのに利用するお客さまやリピーターも多い」と富田さん。大人1500円。【問】TEL03・3215・0008。

 日の丸自動車の定期観光バス参入に警戒感をのぞかせるのは老舗「はとバス」(東京都大田区)だ。「定期観光バスは、乗客が1人でも運行しなければならない。どう運用するのか」と永野正則広報室次長。

 横浜を含めて約100コースの路線の中には、2階建てバスの車窓から都心を見て回る60分1300円のコースが3年前に登場した。

 一方、一番人気の皇居、浅草、東京タワーなどを回る半日コース(5800円)や1日コースを中心に高級グルメや屋形船、ヘリコプター遊覧を組み込んだ1万円台のコースなどラインアップは多彩だ。19年度は年間65万人が利用した。

 「昭和39年度の122万人をピークに右肩下がりだったが、ここ3年は盛り返した。六本木ヒルズ、丸ビルなど新名所オープンが追い風となった」(同)という。

 定期観光バス第1号「富士」運行開始60周年の3月19日には「感謝オーライ!都内遊覧バースデイ号」を企画。当時の「都内半日Aコース」と同額の250円で東京タワーや銀座を回る。40~74歳のかつてのバスガイド15人がマイクを握る。3便15台、600人限定で募集しており、すでに約1万2000件4万3000人以上の応募がある。14日締め切りで抽選になる。【問】TEL03・3761・8124。

 気軽に都心を楽しめるのは無料巡回バスだ。東京駅八重洲口から日本橋を回る「メトロリンク日本橋」と丸の内口発着の「丸の内シャトル」が10~15分間隔で運行されている。百貨店やオフィスビルなど200~400メートル間隔に停留所があり、都心散策向きだ。臨海副都心でも「東京ベイシャトル」がお台場の各施設を結んでいる。

 日の丸自動車がルート沿線の企業や商店の支援を得て運行。丸の内ルートでは神田方面への延伸も検討されている。

 ≪都営路線、特集ガイド本≫

 都内の人気スポットを巡る都営バス路線を特集したガイド本も出版、好評だ。「るるぶ東京 都バスで散歩」(JTBパブリッシング、940円)で、昨年11月、1万5000部を発行し、その後、7000部を増刷した。同社は「正直、予想以上の好評で驚いている」とほくほく顔だ。

 観光ガイド本は街や鉄道に焦点を当てるのが定番だが、この本は「電車で行きづらい場所」「降車したバス停が目的地の前」といったバスならではの魅力にこだわり、下町を中心に計38路線を紹介している。

 渋谷や上野、浅草など主要駅を起点にした路線図を掲載。バス停ごとに飲食店なども紹介しているほか、「車窓からの眺め」にも着目。多摩地域では青梅エリアを取り上げた。

 これまでにバスに焦点を当てたガイド本がなく、試行錯誤の編集だったが、実車取材を敢行。企画を提案した都交通局も「バスで行ける場所が意外と多い」と都バスの魅力を再認識したほどだ。東京、埼玉、千葉、神奈川の限定販売。【問】TEL03・6888・7824。