日本郵政の保養宿泊施設「かんぽの宿」のオリックスへの一括譲渡に鳩山総務相が反対を表明している問題で、譲渡される70施設の土地代と建設費が計約2400億円にのぼることが28日、明らかになった。
同日行われた民主党のヒアリングで、日本郵政が報告した。土地代は約300億円、施設の建設費用は約2100億円だった。
鳩山総務相はオリックスへの譲渡価格約109億円が「安すぎる」と疑問を呈している。土地の値下がりや建物の老朽化が進み、年間50億円規模の赤字を出す事業であることを考慮しても、総務相が態度を硬化させる可能性がある。