中洲に本屋はいらないか?ああ、また文化のともしびが… | フィトンチッド 花粉症 SEO アクセスアップ C.Iサポートセンター

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九州一の歓楽街・中洲(福岡市博多区)で唯一の書店「ブックスやまだ」が今月末で閉店する。かつては未明まで客足が絶えなかったが、出版業界の低迷が続き、世界的不況の波にのみ込まれた。

 店に親しんできたホステスや酔客は閉店を惜しんでいる。

 ネオンがまぶしい中洲大通り。中洲警部交番前のビル1階で、ブックスやまだは午前2時まで営業している。待ち合わせの時間つぶしに立ち寄る人も多い。

 同書店は1957年、JR博多駅前の大博通り沿いに開店し、同通りの拡張に伴って67年に中洲に移転した。創業者の山田恵さん(84)は「中洲は不夜城。夜まで営業すれば必ず売れると思った」と歓楽街を選んだ理由を語る。

 「こんなところに店を出しても売れない」と問屋は反対した。しかし、当時は珍しかった深夜営業が大当たり。日が変わる頃には仕事帰りのホステスらが客を連れて続々と訪れるようになった。ホステスには女性誌やベストセラーのほか、ビジネス書などもよく売れた。「ホステスさんは教養がないと接客できないから」と山田さん。

 バブル景気にわいた80年代後半。「客足が途切れず、午前4時頃まで営業が続くこともしばしばだった」。88年に山田さんの後を継いだ娘婿の手塚尊詞(たけし)社長(63)が振り返る。しかし、景気後退とともに中洲の人出は減り、本離れも重なって売り上げは減少。コンビニエンスストアの登場で主力だった雑誌販売も落ち込んだ。ピーク時には1日約50万円あった売り上げは10万円台まで落ち、昨年来の世界的な不況で閉店を決めた。

 書店近くでスナックを経営する角久美子さん(72)は創業時からの常連。「お互い長く中洲で生きてきただけにショック。『これどんな本?』と気軽に聞ける店がなくなるのはさみしい」と残念そう。

 書店跡には別の経営者が飲食店を開店するという。手塚社長は「お客さんに支えられ、感謝の気持ちでいっぱい。中洲全体で知恵を出し合い、また元気な街になってほしい」と話した。