非鉄大手の三井金属は20日、正社員約1000人を含む国内外のグループ従業員4000人を削減する、と発表した。
急速な景気悪化に加え、市況品である金属価格の暴落によって、2009年3月期の業績が赤字転落する見通しとなったための措置。同業他社も業績悪化に伴う大幅減産などを実施しており、大胆なリストラによる経営合理化の動きはさらに広まる可能性がある。
同社グループの従業員は国内外合わせて約1万8800人。正社員は約1万1100人で、正社員の転籍や、国内で5900人いるパートや派遣社員の契約更新を見送る。早期希望の退職者も募集。東京本社と国内主要5工場で、管理職の約15%に相当する115人、組合員の約10%に相当する290人の応募を予定している。今年9月末までに、全体の人員削減完了を目指す。
同日に発表された通期の連結最終損益の見通しは、昨年11月4日発表時の前回から400億円減少して、350億円の赤字に転落した。金属価格市況が年度初めから半分に下落するなどして、売上高とともに在庫評価損などが発生したのが理由だ。
また、経営責任を明確にするため、役員報酬の削減を現行の5~10%から最大50%に引き上げる。同社の大規模な人員リストラは、業績悪化に伴い1994年に500人を削減して以来、15年ぶりとなる。
一方、DOWAホールディングスも順次、契約社員の更新打ち切りに踏み切っており、秋田、浜松(静岡県)、愛知の各工場の契約社員を3月末でに合計100人減らす方針。同社も20日、2009年3月期の最終損益を120億円の黒字から180億円の赤字に下方修正した。