米国のバラク・オバマ前上院議員(47)は20日午前11時半(日本時間21日午前1時半)から、ワシントンの連邦議会議事堂前で大統領就任式に臨み、宣誓を行い、第44代米国大統領に就任する。
黒人の大統領誕生は、奴隷制など人種差別の過去を持つ米国史上初めて。就任演説では、金融危機や「テロとの戦い」など内外に抱える難題を乗り切るため、政治の「変革」や国民の団結と行動を訴える。8年ぶりの民主党政権は、ブッシュ共和党政権のもとで失墜した米国のリーダーシップの再生に取り組む。
副大統領には、ジョゼフ・バイデン前上院議員(66)が就任する。
「自由の再生」をテーマにした就任式では、ブッシュ大統領の任期が切れる正午直前、「奴隷解放の父」エイブラハム・リンカーン第16代米大統領が1861年の宣誓で使ったのと同じ聖書に左手を置き、ジョン・ロバーツ最高裁長官の前で、「私、バラク・フセイン・オバマは、合衆国大統領の職務を誠実に遂行し、全力を尽くして合衆国憲法を維持、保護、擁護することを厳粛に誓う」と宣誓の言葉を唱える。
その後の就任演説で、オバマ氏は、米国が金融危機に伴う景気後退や、イラクとアフガニスタンの「二つの戦争」を抱える国難に直面しているとしたうえで、政府の「変革」や、「国民の団結」「政府や市民の責任と透明性」などを訴えるものとみられる。就任式会場やパレードルート周辺には、約200万人とも言われる市民が集まり、祝賀ムードに包まれた。