大リーグ・フィリーズからFAとなった井口資仁内野手(34)のロッテ入りが19日、決定的となった。20日に井口の代理人がロッテと最終交渉を行い、条件面での細部を詰める。合意に達すれば同日中にも正式発表される。井口にとってはダイエー(現ソフトバンク)時代の04年以来5年ぶりの国内球界復帰。05年以来のV奪回を目指すロッテが世界一経験もある“最強の2番打者”を手中に収めた。
井口はこの日、自主トレ先の沖縄・名護市内で「すべて代理人に任せてあるので、僕からは何も話すことはありません」と語るにとどまったが、関係者によればロッテ入りの意思をほぼ固めたもようだ。20日に代理人がロッテと最終交渉に臨み、出来高などの細かい条件面を詰めたうえで「ロッテ・井口」が正式に誕生する。
04年オフにダイエーを自由契約となった井口はホワイトソックス移籍。「2番・二塁」として、メジャー1年目でワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。しかし、メジャー4年目の昨季はパドレスで右肩を痛めて9月には戦力外通告を受けてフィリーズに移籍したもののオフには自由契約。その後はメジャーでのプレーを優先的に国内外で移籍先を探していた中、いち早くロッテが獲得に名乗りを上げていた。
ダイエー時代の球団代表で旧知の間柄だったロッテの瀬戸山社長、同じくスカウトだった石川副代表とは今月7日に入団交渉。年俸1億8000万円の3年契約に監督手形という好条件に「長期的に考えてもらっているし、非常にいい条件でありがたい」と話していた。ロッテから示されていた交渉期限が20日。その間メジャーからのオファーを待っていたが世界的な不況の影響でFA市場の動きも鈍く、レギュラーの確約はあっても条件面で折り合わず交渉を断念した。
国内ではロッテ以外に獲得に乗り出した日本ハム、オリックスなどとも交渉していたが、その間もロッテナインからは井口の元にラブコールが相次いだ。チーム最年長の小宮山やエース清水、小林宏ら主力選手から再三電話をもらい「ロッテにぜひ来てほしい」と言われて「選手からこんなに歓迎されたことはない」と感激。条件面に加えて「必要とされる球団に行くのが一番」と話していた井口にとって、最終的にロッテ入りの大きな決め手にもなった。
世界一を経験し、メジャーでも名をはせた最強の2番打者の5年ぶりの国内球界復帰。井口が大きな注目を集めるのは必至。日本一奪回へ、今季限りでの退団が決まったバレンタイン監督に有終の美を飾らせるための最後のピースが埋まった。