今年3月卒業予定の大学生の就職内定率が昨年12月1日現在で80.5%と、前年同期を1.1ポイント下回り、5年ぶりに減少したことが16日、厚生労働省と文部科学省の調査で分かった。また厚労省の調査で、3月卒業予定で就職希望の高校生の内定率が昨年11月末現在で78%と、前年同期より1.7ポイント悪くなり6年ぶりに減少したことも判明した。
厚労省は、「求人数の伸び悩みや、企業の採用選考が厳しくなっていることが要因では」とみている。
大学生の内定率は、男子は80.4%(前年同期比1.4ポイント減)、女子は80.5%(同0.9ポイント減)となった。短期大学は56.9%(同3.8ポイント減)で、専修学校も63.1%(同5.7ポイント減)と軒並み数字を落とし、就職環境が「狭き門」となりつつある実態が浮かび上がった。
地域別(全国6地域)では中部が85.1%で最高だった。一方、北海道・東北は前年を5.3ポイント下回る71.6%と最も悪く、中部を除く5地域で内定率が悪化した。
また、高校生の求人数は約31万1000人(前年同期比5.9ポイント減)で、求職者数は約19万人(同1.7ポイント減)となった。内定者数は約14万8000人(同3.8%減)だった。
雇用情勢が厳しくなる中、企業による大学生の内定取り消しも深刻な問題となっており、昨年12月19日時点で、632人を記録している。
ただ、今回の大学生の内定率は5年ぶりに悪化したものの、過去10年では2番目に良い数字。厚労省は「景況悪化が一気に表面化する10月以前に内定をもらった人たちの“貯金”分が反映している。まだ就職氷河期とはいえないが、今後は警戒が必要だ」と指摘している。