史上最年長キングへ、視界良好-。阪神・金本知憲外野手(40)が8日、新井貴浩内野手(31)とともに京都市内の京都府立医科大学付属病院を訪問。吉川敏一教授(61)が開発した動体視力を向上させる機器を試用した。1988年の南海・門田博光氏(当時40歳、44本)を超える史上最年長本塁打王へ、頼もしい秘密兵器ができた。
【写真で見る】“目力”鍛える機器を試用した阪神・金本
研究室の卓上に、黒いゴーグルとパソコンが置かれていた。流れてくる指示に従って、マウスをクリック…。「おもしろい」。思わず金本はつぶやいた。4月3日に41歳を迎える2009年のシーズンに最高の武器が加わった。
「動体視力は何もしなければ、誰でも衰えてくる。一方でよくなる可能性もある。訓練しやすいものを作った。これは、目だけではなく、脳の総合的な動きを鍛えるもの。ボールの縫い目が見えるかどうかですね」
かねてから老化防止(アンチエイジング)を研究し、鉄人をサポートする吉川教授が胸を張った。この“秘密兵器”は、ゴーグルの内面にコンピューターソフトによる画像が投影され、その動きを目で追う仕組み。何度も何度も繰り返すことで、目から脳へ伝達するスピードが早くなり、動体視力が向上する、という。
シンガポール空軍が採用している機器を参考にしたスグレモノだ。今回、計2台の試作品の“最終チェック”を終え、今月中にも完成品を金本のもとに届ける。
「野球選手の視力改善、という意味では世界初です。150キロのボールも見えるのではないか。本塁打も増えるだろう」
吉川教授は断言。このマシンで訓練を続ければ、ボールの縫い目も見え? 41歳を迎える金本の本塁打増も期待できるのだ。13ゲーム差を巨人にひっくり返された昨季は27本止まり。金本自身もリーグ優勝した05年以来の40本を狙っている。初の本塁打王、88年の門田を超える史上最年長本塁打王へ、夢が広がる。
「(この機器を)1日1回、30分ぐらいやってほしい。(春季)キャンプ中も、よくなっているかどうか確認するために、見にいく」
吉川教授によれば、ネット環境さえ整っていれば、いつでもどこでもできる。左ひざ手術からの復活を目指す春季キャンプでは、この秘密兵器で“目力”も鍛えるわけだ。
衰えを知らぬ虎の主砲が、ホームランキングを視界に入れて猛虎打線をけん引する。