大阪府東大阪市で先月29日夜、タクシー運転手の後藤利晴さん(67)が殺害され売上金などが奪われた事件で、後藤さんを殺害したとみられる最後の客が乗車した場所は、5日未明に同府松原市で起きた強盗殺人未遂事件と同じ、大阪市平野区内だったことが、府警捜査1課の調べでわかった。
両事件の乗車場所は約1・5キロしか離れていないうえ、凶器や切りつけ方などの手口が酷似しており、府警は同一犯によるものとほぼ断定した。
捜査関係者によると、東大阪市の事件で最後の客が後藤さんのタクシーに乗ったのは、運転記録などから、同区の市営地下鉄平野駅近くと判明。松原市の事件でタクシー運転手・野沢俊樹さん(61)を襲い重傷を負わせた男が乗車したのは同喜連瓜破(きれうりわり)駅付近だった。後藤さんがタクシー車内で遺体で発見された現場も、野沢さんが襲われた現場から約12キロと近接していた。