総合格闘家転向を表明した北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト、石井慧(22)=国士大=が25日、世界最大の総合格闘技イベント「米UFC92」(ラスベガス、日本時間28日)の視察のため渡米した。
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UFCグッズのキャップ、Tシャツ、バッグ、パーカーで身をかためた石井は「覚悟のあらわれ。オープンフィンガーグローブもいただいた」。現地で契約の初交渉に臨むダナ・ホワイトUFC代表(39)から2日前に贈られたUFC仕様の衣装でアピールした。「(契約の)サインは今回じゃなく、次回に行ったときくらいになると思うが、現地で練習して強さをみせつけてきたい」と気合十分。
石井が同大会で注目するのは、元PRIDEヘビー級王者で現UFC同級暫定王者アントニオ・ノゲイラ(ブラジル)の防衛戦。「ノゲイラは自分が超えていかないといけない壁。来年は挑戦の年」とキッパリ。格闘技の観戦は北京五輪前、3月の戦極(代々木)以来2度目だが、「今回はプロとしていく」。来秋、オクタゴンといわれる金網で囲まれた八角形リングでのデビューを目指し、海を渡る。