米ゴールドマン・サックス<GS.N>が16日発表した第4・四半期(11月28日まで)決算は、株式や債券・不動産の価値が大幅に下落するなか、9年前に上場して以降、四半期ベースで初の赤字となった。
ただ一部投資家の予想ほど悪化しなかったこともあり、同社株は午前の株式市場で8%上昇した。
純損失は21億2000万ドル(1株当たり4.97ドル)。前年同期は32億ドル(同7.01ドル)の利益で黒字額は過去最大だった。
ロイター・エスティメーツによるアナリスト予想は1株損失が平均3.73ドルだった。
債券市場での借り入れコスト増などを背景に、ゴールドマンなど複数の機関が銀行持ち株会社への移行を迫られたが、監督されるなかで自己資金により利益をあげることは一段と困難になっている。
ビニアー最高財務責任者(CFO)は記者会見で「われわれはこうした環境に若干まだ慣れないところがある」と述べた。
第4・四半期の人員削減数は2500人で、前四半期比8%減。給与・手当などの費用を46%カットした。
ゴールドマンが前回赤字になったのは、ヘッジファンドのロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)破たん後の1998年第4・四半期。ゴールドマンは1999年に上場した。
純収入は評価損が収入を上回ったことから15億8000万ドルのマイナスに転落した。前年同期は107億ドル。
債券・為替・商品(コモディティ)トレーディング収入はマイナス34億ドル。プリンシパル・インベストメント(自己勘定投資)は36億ドルの損失。株式トレーディング収入は2%増の26億4000万ドル。トレーディング収入がマイナスになるのは1998年以来。
投資銀行業務の収入は31%減となった。