財務省は13日、2009年度予算編成で、政策に充てる一般歳出を52兆円程度とする方向で調整に入った。基礎年金の国庫負担割合引き上げに伴う費用2.5兆円や緊急経済対策で打ち出した経済緊急対応予備費1兆円の新設が歳出を押し上げる。この結果、一般歳出に地方交付税や国の借金の元利払いに充てる国債費を加えた一般会計の総額は過去最大の90兆円規模に達する見通しだ。
ただ、概算要求段階で22.4兆円としている国債費は、想定利率を2.7%と置いて算出しており、低金利を踏まえて減額される方向。このため一般会計総額は89兆円程度にとどまる可能性もある。それでも当初予算段階で、過去最大だった2000年度の84兆9871億円を上回るのは確実だ。