自動車の世界ラリー選手権(WRC)第14戦「ラリージャパン」大会最終日の2日は札幌市を中心とした北海道中央地域の9競技区間(SS)で計95.49キロを争い、セバスチャン・ローブ(フランス、シトロエン)が3位に入って、5年連続5度目のドライバー選手権総合優勝を決めた。ローブの総合5連覇は、96~99年のトミ・マキネン(フィンランド)を抜きWRC最多記録。ラリーは、初日から首位を守ったミッコ・ヒルボネン(フィンランド、フォード)が制し、今季3勝目を挙げた。
併催のプロダクションカー世界選手権(PWRC)第7戦は、ユホ・ハンニネン(フィンランド、三菱)が3時間43分30秒4で優勝した。
◇ローブ、緊張で硬さ目立つ
王座獲得に必要な3位以内という条件をきっちりクリアし、最終戦を残して5連覇を決めたローブ。しかし大会前は「いつもより緊張している」と話し、硬さが目立った。
連覇の重圧に加え、コースが変わったことも緊張を大きくした。昨年までの十勝地方を離れ、初めて札幌を中心とした舞台。幅が狭い難コースの上、初日は悪天候でコンディションが荒れ、事故も発生。予定されたSSが3カ所も中止になった。ローブ自身、「最初はリズムに乗れなかった」という。
それでも初日3位につけると、有力ドライバーに脱落者も出る中で、WRC最多通算46勝の王者にふさわしく、コース状況や天候に合わせたドライブで確実に順位を守った。
会見で「来年も連覇に挑戦する情熱はあるか」と聞かれると、「6連覇していけない決まりはない。これからもモチベーションを高くして戦いたい」。力強い言葉に迷いはなかった。【三沢邦彦】
◇WRC第14戦結果
(1)ヒルボネン(フィンランド、フォード)3時間25分03秒(2)ラトバラ(フィンランド、フォード)31秒1(3)ローブ(フランス、シトロエン)2分30秒6(4)アトキンソン(オーストラリア、スバル)3分42秒4(5)アンダーソン(スウェーデン、スズキ)5分12秒9(6)ガルデマイスター(フィンランド、スズキ)6分09秒4(7)ウィルソン(英、フォード)7分05秒3(8)ソルベルク(ノルウェー、スバル)13分19秒9=2位以下のタイムはトップとの差