F1世界選手権で2010年から導入の可能性が高まっているエンジンの統一化についてトヨタF1チームは28日、「技術競争のないF1に関心はない」と不満を表明した。02年に参戦を開始したF1からの“撤退”の可能性も出てきた。
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F1に参戦していない第三者メーカーが製作したエンジンを全チームが使用するという、国際自動車連盟(FIA)の構想。F1活動を統括するトヨタ・モータースポーツ(独)のハウエット社長は「撤退するかどうかは日本サイド(トヨタ)の判断となるが、強引な規定導入だ」と強い不満を示した。
平均的なチームでも年間350億円前後の活動費用がかかるF1。経費削減のため、エンジンはすでに今季から開発が凍結された。そこへ起きた金融危機。FIAのモズリー会長は今月、エンジン統一策を打ち出し、チームとの協議もそこそこに27日、第三者メーカー入札の詳細を発表した。
これに対し、1950年の選手権初年度から参戦してきたフェラーリはF1の存在理由である「競争と技術開発が失われる」として「参戦の是非を検討する」と“撤退”を示唆。
トヨタもF1からルマン24時間へ転じるとの報道こそ否定したが、「共通エンジンでは、参戦している自動車メーカーとして、どこにメリットを見いだせばいいのか」と、フェラーリと同じ不満を表明した。
継続参戦が危ぶまれているチームは存在するが、開発も競争のうち。それが抑制されたF1に、最高峰の自動車レースとしての存在価値があるのか、議論が続きそうだ。