交通事故などで脳を損傷した人に必要な支援を考える講演会が19日、中京区の立命館大朱雀キャンパスであった。損傷が原因で記憶障害などに陥る高次脳機能障害は働き盛りの男性に多いといい、神戸大大学院の種村留美教授が職場復帰支援の必要性を強調した。
頭部外傷や病気による後遺症を持つ「若者と家族の会」京都支部(西京区)が設立5周年を記念して主催。障害者や家族ら約200人が参加した。牧圭子支部長はあいさつで「事故や病気で障害が起き、家族は大変悲しい思いと介護を余儀なくされる。行政や医療関係者も理解や支援をしてほしい」と述べた。
高次脳機能障害に伴う症状への社会的な理解は不十分で、注意散漫や性格変化などは「扱いにくい」と見られやすいという。種村教授は「再び働けるよう医療機関や授産施設などと連携して支援することが大事」と話し、課題としてスタッフの配置に地域間格差があることなどを指摘した。