2008年F1第16戦日本GPが10月11日(土)、富士スピードウェイ(1周/4.563km、12日決勝67周/305.416km)で2日目を迎え、14時からQ1、Q2、Q3の3つのセッションでなる予選が行われた。
改装後の富士スピードウェイにて、2回目となる日本GPが開催されている。天候に恵まれ、富士山の雄大な姿を背景に行われた初日のセッションとは異なり、この日午前に行われた最後のフリー走行はくもり。セッション前に降った雨が残った状態の、ウエットコンディションで行われた。
チャンピオンシップ争いの主役であるルイス・ハミルトン(マクラーレン)とフェリペ・マッサ(フェラーリ)を抑え、午前のセッションでトップに立ったのはランキング3位のロバート・クビサ(BMWザウバー)。金曜午後にトップタイムを飾ったティモ・グロック(トヨタ)が2番手に入った。グロックはこれがトヨタに加入して初めての日本GPとなる。
また、グリッドに並ぶ20名中唯一の日本人ドライバーである中嶋一貴(ウィリアムズ)が5番手と好調。トヨタエンジンで走る名門ウィリアムズの中嶋は、3年ぶりに母国ファンの前で戦う。
午後になり、空にはまだ雲がかかっているものの、その切れ目からは青空も覗く。路面にはまだウエットな部分が残っているものの、午前よりは乾いた状態。
ドライバーズチャンピオンシップとコンストラクターズチャンピオンシップの両タイトルをリードするのは、ハミルトンとマクラーレン。追い上げるマッサとフェラーリが今季残り3戦のすべてで優勝すると誓う中、タイトルの行方に重大な影響を与える予選が始まった。
20分のQ1開始時点で、気温と路面温度はともに22度。タイヤはソフト側にソフトコンパウンド、ハード側にミディアムコンパウンドが持ち込まれており、FIAが主導する環境にやさしいドライブ、「MAKE CARS GREEN」のキャンペーンを支援するブリヂストンが、タイヤの溝にグリーンのラインを入れている。ハード側は4本のすべての溝が緑に塗られ、ソフト側はソフトであることを示す1本の白線と、3本の緑のラインが目印。
コースが開いてまず出て行ったのがネルソン・ピケJr.(ルノー)。中嶋もそれに続き、一人、また一人とコースへ入っていく。全員がドライタイヤを使用。開始から7分、半数となる10名のドライバーがタイムを出した時点でトップはマッサ。2番手と3番手にトヨタのグロックとトゥルーリが入り、地元ファンを沸かせる。ハミルトン、キミ・ライコネン(フェラーリ)はこのときまだタイムを出していない。
開始11分、全員のタイムが一旦出揃った時点でトップ5はハミルトン、ピケJr.、マッサ、コバライネン、ライコネン。中嶋はソフト側で6番手。さらに、残り5分の時点で初日から速さを見せているグロックがハミルトンを上回ってトップに立つ。
残り3分となった時点で、ノックアウトゾーンにいるのは16番手セバスチャン・ベッテル(トロ・ロッソ)以下、ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)、マーク・ウェバー(レッドブル)、エイドリアン・スーティル、ジャンカルロ・フィジケラ(ともにフォース・インディア)。タイム差は非常に接近しており、5番手ピケJr.以外の全員が再度アタックに出て行く。
最後にグロックが見事な走りで、予選Q1のトップタイムをランキングトップのハミルトンから奪ってみせた。
Q1で予選を終えた16位から20位までは以下の通り。
ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)、ルーベンス・バリチェロ(HONDA)、ジェンソン・バトン(HONDA)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア)。
予選Q1のトップ5はティモ・グロック(トヨタ)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、キミ・ライコネン(フェラーリ)、ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)だった。
15分のQ2が始まると、グロックやフェラーリの2台がソフト側へコースへ出て行く。他のマシンも多くがソフト側をチョイスしている。最初にタイムを出したのはライコネンで、1分17秒733。すぐにマッサがそのトップタイムを塗り替えた。さらに、マクラーレン勢がタイムを出してハミルトンが2番手、コバライネン3番手。
中嶋の最初のアタックはノックアウトゾーンの13番手。それでもチームメートのロズベルグを上回っている。ピケJr.には何かトラブルがあったのか一度タイムアタックをやめ、残り3分になってようやくタイム計測に入っている。
コバライネンが早めの2回目のアタックで2番手に入り、トップのマッサと3番手ハミルトン以外の全員が最後のアタックに向かう。
Q2で予選を終えた11位から15位までは以下の通り。
デビッド・クルサード(レッドブル)、ネルソン・ピケJr.(ルノー)、マーク・ウェバー(レッドブル)、中嶋一貴(ウィリアムズ)、ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)。
予選Q2のトップ5はフェリペ・マッサ(フェラーリ)、ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)、ティモ・グロック(トヨタ)だった。マッサのトップタイムは1分17秒287。
ポールポジションを決する予選Q3は10分で行われる。路面温度は24度に上がった。1回目のアタックでトップになったのはライコネン。以下マッサ、ハミルトン、コバライネン、クビサ、グロック、アロンソ、ベッテル、トゥルーリ、ブルデーと並んだ。トップのライコネンは1分18秒890。
2回目のアタックはライコネンが先頭で始まる。快調に飛ばすライコネンは自らのタイムを縮めるが、後方からハミルトンがそれを上回るペースで走行。ハミルトンはフェラーリの2台を抑えてトップに躍り出た。結局、ハミルトンが1分18秒404で、「大好き」と公言する日本GPをポールからスタートする。
2位以下は次の通り。
2位キミ・ライコネン(フェラーリ)、3位ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)、4位フェルナンド・アロンソ(ルノー)、5位フェリペ・マッサ(フェラーリ)、6位ロバート・クビサ(BMWザウバー)、7位ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)、8位ティモ・グロック(トヨタ)、9位セバスチャン・ベッテル(トロ・ロッソ)、10位セバスチャン・ブルデー(トロ・ロッソ)。
両タイトルで逆転劇を演じるためにも、ぜひとも1-2フィニッシュがほしいフェラーリ勢。果たしてハミルトンとマクラーレンを抑えることができるのか!? タイトル争いも最高潮を迎える日本GP決勝は、明日12日(日)13時30分にスタートする。