平岸で降りたことで、根室本線の駅巡りは終了した。今の時刻は10時半、11時55分に滝川行があるが、それを待たずに、10時52分の高速バス『高速ふらの号』で札幌方面へ向かうことにした。11時55分発に乗ると、滝川から特急『ライラック』に乗り継いで札幌着13時25分、岩見沢でその特急から普通に乗り継いで札幌着13時56分となっている。それより１時間早く平岸を出る『高速ふらの号』は札幌駅前着12時35分と特急より早く着く。バスの料金は2270円、滝川から札幌への特急トクだ値1の2210円、滝川と岩見沢の間の特急券、運賃の2200円と変わらない。富良野駅前を出た『高速ふらの号』は富良野の市街地５停留所に停まったあと、廃駅となった島の下、先ほど降りた野花南に停車、４番通は上芦別駅から2キロ、上芦小学校前は１キロ離れている。芦別駅を出た後、芦別の町の中２停留所に停車して、ここ平岸に到着する。

『高速ふらの号』は10時52分に来る予定だったが、遅れているみたいで10時53分の滝川行の北海道中央バスが先に来た。芦別以北は『高速ふらの号』だけでなく路線バスも根室本線に並行して走る。これに乗れば、780円の課金で滝川に出て、12時03分の普通岩見沢行に乗ることで、札幌に13時56分に着くのだけど、80分早く着くのならさらに1500円課金した方がいい。結局、『高速ふらの号』は8分遅れの11時に到着、席がほとんど埋まっており、芦別駅前から乗った客は補助席に座っていた。予約不要で高速道路経由だから立ち席不可能だけど、途中から乗って満席で断られることはあるのだろうか。バスは廃止となった東滝川駅から数百メートルのバス停から乗ることもできる。東滝川から３キロほど走り、滝川インターから高速道路に入る。砂川ＳＡ辺りでは標高50m以上の高いところを走るので石狩平野を望むことができる。ただ通路側なので、撮影できなかった。高速道路上にも高速砂川石山、高速砂川吉野、高速茶志内、高速東山、高速栗沢とバス停はある。高速砂川石山は砂川駅から、高速東山は岩見沢駅から５キロ以上離れている一方、高速砂川吉野から砂川駅から、高速茶志内は茶志内駅から、高速栗沢は幌向駅から数キロほどなので、歩いても30分程度となっている。道央道は函館本線から数キロしか離れていないためだ。このうち、高速栗沢と高速砂川吉野はパークアンドライドができるようになっている。

札幌駅前まで行かないで、高速野幌で下車、6分遅れの12時15分に着いた。高速野幌に降りたのは野幌駅の南口広場が改良されたのを見るため、本来だったら昨日江別行で先行して見るべきだったが、岩見沢行の車内で調べて初めて知ったので、今日寄ることにした。札幌駅前まで乗り通すと、遅れそのままで12時41分着、札幌駅前となっているがバス停の位置は北３条広場なので、札幌発13時07分で野幌着13時26分となる。高速野幌から野幌駅までは歩いて30分程度だから、13時前に野幌駅に先に着くことができる。高速野幌のバス停の目の前には野幌パーキングエリアがあるものの、そこまでの歩道はない。スペースの兼ね合いで、高速砂川石山や高速茶志内のようにパーキングエリア内にバス停が設置できなかったのだろう。パーキングエリアにあるのはセコマとトイレだけ、トイレはバスで済ませないと面を食らう。

高速野幌から野幌駅へ向かうことに、30分歩くことが念頭にあったから、近くの情報大学前バス停から30分発があったことにあとで気づいた。途中で追い抜かれた新札幌行のバスがそれだったのだろう。それに乗れば、7分で野幌駅に着き、21分早い電車に乗れたことになる。白樺通を600m歩いた後、右折して南大通を500m歩き、さらに左折して１号線を900m歩くと野幌駅に着く。１号線沿いは郊外型のスーパーなどが建ち並び賑やかだった。

野幌駅は、2011年10月の高架化後、2013年8月に立ち寄った。そのあと、2019年10月に南口広場が完成したので改めて寄ることにした。野幌駅は1930年に夕張鉄道が乗り入れるようになったが、1975年に廃止、1986年に夕張鉄道が発着していた３番線の跡地に南口が開設された。2006年の駅巡り時に旧南口駅舎に立ち寄ったが、ホームと道路の間の狭い部分にあり、交差点の左向かいにはローソンがあった。その３年後、2009年5月に仮上りホームとともに、岩見沢寄りの仮の南口駅舎が供用されるように、さらに２年後には高架化された。高架化後の出口は数十メートル札幌寄りにずれて、交差点からは少しずれることになった。高架化後も函館本線と並走する道路、鉄東線は目の前を横切っていたが、駅前広場整備に伴い、岩見沢方から来て交差点があった辺りで左に曲がるようになった。札幌側からの鉄東線も８丁目通から先はなくなり、跡地に駐輪場が整備された。分断された鉄東線の代わりに、その１本南の野幌駅南通は１車線から２車線に拡大され、クルマも通れるようになった。駅南側の建物は一部のマンションを残して全て解体、その跡地には駅前広場を囲むように、ホテルリボーン野幌、市民交流施設『ぷらっと』、移転してきたローソンが建てられた。ちなみに高架化後に、駅前にあったローソンはセコマになっている。車の駅前広場へのアクセスは、旧交差点から左折する場所なので岩見沢側から脇にアクセスする形になる。よって札幌側では歩行者はクルマと干渉しないことになる。駅前広場真ん中には登り窯のオブジェがある。この辺一帯がレンガ工場であったことから、このオブジェが建てられることになった。ロータリーの乗降場は、駅出入口前にあり、駅とはシェルターと繋がっているのがタクシー２箇所、福祉車両１箇所、駅を出て右側にあってシェルターが独立しているバス停２箇所、それ以外に一般車の乗降場２箇所がある。バス停は５番がＪＲバスの野幌運動公園線、６番が夕鉄バスとなっている。ＪＲバスは新札幌へ向かうが、北口からも江別方面から新札幌へ向かうバスが出ている。夕鉄バスは夕張鉄道の代行バス、南口からの発着になったことで、鉄道時代に戻った感じがするが、2023年に南幌から先が廃止になった。北口駅前広場についても、訪れた翌年の2014年12月に完成、鉄西線沿いにあったバス停２箇所も、北口広場の中のシェルター付き４箇所に移転となった。北口周辺を散策していたらにわか雨が降りだした。駅への移動中でなかったのが幸いだ。

平岸から高速バスで野幌へ