8月12日から16日の米国株の注目ポイント:

この週の重要な経済データは、8月14日(水)の米国7月消費者物価指数(CPI)です。このデータは、米連邦準備制度(FRB)の利下げの見通しに影響を与える可能性があります。また、8月15日(木)の米国7月小売売上高データも、米国経済の耐久性を試す重要な指標です。さらに、アリババ、テンセント、JD.comなどの人気中概株が決算発表を行い、また、AMDが年次オープンストレージサミットを開始します(NVIDIA、AMDなどのチップ大手も参加)。

 

8月5日の「ブラックマンデー」における大幅下落後、米国株は1週間でほぼ「回復」しました。このような市場の激しい変動が常態化するのでしょうか?

 Gateway投資顧問会社の投資戦略家ジョセフ・フェラーラ氏は、最近の市場の変動は、今年残りの期間の相場の予兆かもしれないと述べています。彼は、米国経済のリセッション懸念、地政学的対立、迫り来る11月の米国大統領選挙が、今後数ヶ月間投資家を引き続き不安にさせる可能性があると指摘しています。

 

今年上半期の市場は主にインフレ動向に注目していましたが、下半期には成長リスクと過剰な株価評価が最も関心を集めています。歴史的データを見ると、最近の調整を経ても、S&P500指数の評価は歴史的な高水準にあります。

 

モルガン・チェースのトレーディング部門は、今後市場トレンドがやや上昇する可能性があると報告していますが、「市場はまだ経済が成長モードにある証拠を必要としている」と述べています。

 

それでは、8月12日―16日の注目ポイント:

月曜日:7月のニューヨーク連銀の1年インフレ期待、トランプがマスクのインタビューを受ける

火曜日:米国7月の生産者物価指数(PPI)データ、テンセント音楽、理想自動車などの決算発表

水曜日:米国7月CPIデータ、AMDの年次オープンストレージサミット、UBS、シスコなどの決算発表

木曜日:米国7月のコア小売売上高データ、米国8月10日までの新規失業保険申請件数、米国7月の輸入物価指数データ、米国8月の製造業データ、ウォルマート、アプライドマテリアルズ、アリババ、JD.comなどの決算発表

金曜日:米国7月の新築住宅着工データ、米国8月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値。以上