私は特別 バレーボールがしたかったわけではなかった。
教師の薦めで入部した為、お見合いのようなものだった。
でも 始めてしまうと、それなりに頑張ってしまう。
中学校の時は 機械体操部をしていて、その時右足の土踏まずが痛む事には気が付いていた。
だから、あまり激しく動くのは無理だろうと思った。
レギュラーなど、思いもしなかった。
けれど薦めた先生が気に入っていたから入ったのだ。
動きが今一つ、そんな私に 顧問が変化球のサーブの打ちかたを教えてくれた。
回転を止めたボールが 落ちるサーブになると。
打ってみせてもらい、これだと思った。
何か 誰にも負けないものが 一つ欲しい。
体育館で1人、みんなが帰ったあと サーブの練習をした。
ボールがなくなると 拾いに行き、集めて運んで
黙々と打つ。
それは孤独な練習だった。
始めて 何日目だろうか。
ある時。
ボールの回転が止まり 飛行機の離陸の様に見えた。
ネットの向こうで 失速して 突然 落ちた。
出来た、
私のドライブが。
長いので次回へ・・・。