入部希望を申請した後、家族に卓球部に入ると決めた事を話した。
父は、
『よし、じゃあ練習に行こう。』
と楽しそうに言った。
両親と弟と、ボーリング屋と併設されている施設ではじめて卓球をした。
山形のボールを一生懸命に打ち返す。
キャーキャー言いながらピンポンを追った。

結構、汗をかいた。

その後、スポーツ用品店でラケットを買ってもらった。
店の人に、人差し指を立てるタイプと、グリルみたいに握るタイプと、どちらか選ぶよう言われた。
グリルタイプを選んだ。
ラケットとカバーを買ってもらい、
食事をして楽しい1日になった。


買ってもらったラケットを持って、
いよいよ放課後。
体育館に入る。

1年と3年がマンツーマンで簡単な説明をしてくれるとの事。

アイドルみたいに可愛い先輩が
『気に入った子えらべー。』
と三年生に言った。
その人が私に
『三年のミキ。名前は?』
と言った。
『ヒトミです。』
『ヒトミ、ラケットみしてみぃ?』
『はい。』
『このシールはがした跡さ、消しゴムでこするとキレイになるよ!』
『はい。』
ラケットを使わず、
先輩と床に座り込んでピンポンをした。
『これも練習?』
『これは遊び。』

先輩は無心に手のひらピンポンをする。
なんだか解らないけど床手のひらピンポンに応える。
その時、
ピリッとした声が響きわたった。

『一年生、集まってー!』