1年の夏


梅雨明けすると、バレーボールの練習が本格的になった。
元々特に入りたかった部活ではないし、 私は運動は苦手なのだ。
背も153と小さい。
でも一つだけ特技を作りたいと、サーブを沢山練習した。
そのお陰でインターハイではピンチサーバーとしてコートに立つことが出来た。
県のレベルから見て、最下位クラス。
だから特に選手になっても凄い事ではない。

そして夏休みは1週間の合宿が控えていた。

委員会というのも強制で、私は新聞を選んだ。
これは結構力を抜いて参加していた。
2名ペアなのだが、2人で今でいう「イケメン」の委員長ばかり気にしていた。

学校生活に忙殺され、1年の夏はすっかり音楽活動を離れてしまった。

ただ、帰り道疲れて少し休む神社で歌が出来る事があった。
上空の星の輝きを遮るものがなく、地上のネオンも瞬き始める。
山梨は盆地になっている為、甲府から西寄りの私の家の近くからはそれがパノラマのように見えた。
遠くの夜景は密集していて、近くに接近するにつれてネオンが少なくなる。


♪坂をのぼってたたずむと
夕闇が街を星に変える

学校帰り
八幡神社


こんな断片的な歌詞を家まで連れて帰った。