rule1

「おはよう。」
あいちゃんが迎えに来た。
母が応対しているのが聞こえた。
「ひとみちゃんねぇ、まだ寝てるの。ごめんね。」
そこであいちゃんは五分待ってくれる。
五分で来なければ1・6キロくらい学校に近いみっちゃんの家へ。
そこで再度10分私を待ってくれる。
それでも来なければ私が追いつけるようにゆっくりゆっくりと学校へ向かう。
みっちゃんの家から学校迄は6キロくらい。
かなり距離がある。
「ひとみがいると面白いから遅れないで来てよ。」
とみっちゃんが言う。
私がエッチな話を良くするからだと思う。
みっちゃんとあいちゃんはそれを聞いて凄く笑う。
私達3人のアイドル、
「お弁当のお兄さん。」
も反対側から通過する。
すらっと大きくて、色白で女形のような美男子なのだ。
お弁当のお兄さんは毎日違う布にお弁当を包んでいる。
色もカラフルだ。
それを学生鞄には入れずに、自転車の前かごに入れていた。
みっちゃんに言わせると1段、2段、3段と日によって大きさも違うらしい。
そうやって学校に着く。

この間の
「体育館裏」の先輩とすれ違った。
ぷいっとそっぽを向いた。
(あーまたまた。)
向こうを向いた丸い横顔が青白く見えた。
本当に先輩とは何ともないんです、と心で呟いた。

教室に入り程なくして、始業のチャイムが聞こえた。