2020年度遠隔たんぽぽ
こんにちは!
サークルたんぽぽ2回生の渡邉有彩です。
7月中旬に仲間に届けた遠隔たんぽぽについてのご報告です!
今回は今までとは異なっており、また仲間の反応が見えない形でしたので、以下のように述べたいと思います。
①遠隔たんぽぽとは?
②案出しから作成までの道のり
③作成したものの具体的な紹介
④遠隔たんぽぽを終えて
①遠隔たんぽぽとは?
遠隔たんぽぽとは『仲間のおうち時間の充実』と『仲間とボラの交流』を目的とした、遠隔での企画です。7月中旬に紙媒体の冊子とビデオ媒体のDVDを仲間に届けました。具体的には、絵本やレクやボラインタビュー・ボラからのメッセージが入った冊子と、ボラからのビデオメッセージやパプリカダンス・たんぽぽの歌が収録されたDVDです。
新型コロナウイルスの流行により昨年度の3月たんぽぽから当日の開催の中止が続いており、ボラは仲間と会えずとても寂しい思いをしていることや本来の目的である余暇支援が行えない状況は非常に深刻であると思い、従来の形とは全く異なる『遠隔たんぽぽ』を行うことにしました。
②案出しから作成までの道のり
6月たんぽぽ中止に伴い、既存の6月担当班が遠隔たんぽぽ担当班として動き出しました。ボラ全員から遠隔でできる企画を募集し、集まった企画案の中から担当班が選び、具体的な形にしました。そしてZOOM上でオンライン例会を4回開き、7月の上旬に完成させ仲間に送りました。
まずボラ全員から案を募ったところ、沢山の案がでました。ZOOMなどでリアルタイムで仲間と交流したいという声もありましたが、機械を整えたり仲間の予定を合わせることが難しいなどの点から、ねんぽぽのような冊子と作業所で見れるDVDを届けることになりました。
③作成したものの具体的な紹介
具体的に冊子とDVDに分けて紹介します!
《紙媒体の冊子》
各ページの担当を決め、ボラに描いて送ってもらい、編集し、一冊の冊子にしました。作業所で印刷し、仲間に届けました。簡単と難しいものの2つの冊子を作り、仲間に選んでもらいました。
・絵本『たんぽぽマンと手洗い』
たんぽぽがいつも訪れているさまざまな施設でバイ菌が暴れている!間違い探しや塗り絵などのゲームをしながら、バイ菌をやっつけよう!というオリジナルストーリーです。見る楽しさだけでなく、ミニレクも入っていることで自分で話を進めていく楽しさがあります!1ページずつボラに描いてもらうことで各ページに個性を出すことができました
・おうちレク
『なにができる?てんつなぎ』
『ぬりぬりぬりえ』
『いもむしをさがせ!』
『かんたん!和風たまごかけごはん』
『ワクワク!まちがいさがし』
担当のボラに1から作ってもらい、例会で話し合いながら試行錯誤を繰り返し作成しました。おうち時間を楽しいものにしてもらいたいという思いがつまっています。
・『ボラインタビュー』
仲間との交流を目的とし、一方的ではありますが、ボラを知ってもらいたいという思いがありました。
やってみたいことやおいしかった食べ物など1人1つの質問に答えてもらいました。「好きな動物は?」という質問には絵を描いてもらいました。4人中3人が「犬」と答えるというありきたりな結果に...笑
・『ボラからのメッセージ』
冊子の一番最後にそれぞれ4人のボラからのメッセージを書いてもらいました。絵が好きな仲間には似顔絵を描いたり、クイズが好きな仲間にはクイズを入れたり、読んでいる仲間を想像しながら書きました!
《ビデオ媒体であるDVD》
それぞれボラに自宅で録画して送ってもらい、編集して一本の動画にしました。DVDを焼き、作業所と作外さんには自宅に郵送しました。
・『ボラからのビデオメッセージ』
冊子の方にもメッセージはありますが、ビデオ媒体であるからこそ伝わるものも多くあると思い、DVDの中にもメッセージを収録しました。担当班が文章を作り、一文ずつボラに読んでもらい、それらをつなぎ合わせました。仲間に問いかけるような言葉を入れたり、そのパートのボラが自分なりの言葉にできるように工夫しました。
・『パプリカダンス』
身体を動かしてほしい!という思いがあり、仲間と一緒に踊れるパプリカダンスを入れました。ボラに踊った動画を送ってもらい編集しました。
踊りがとっても上手いボラ、踊ってほしいとお願いしたのに歌っているボラ、表情が硬くてちょっと怖いボラと個性が爆発していました
・『たんぽぽのうた』
最後にはやはりたんぽぽの歌!ということでたんぽぽの歌をボラみんなで歌いました。ただ歌っている動画だけではつまらないので、パートを分け、工夫をしてもらいました。これもまた個性が出ていて『土の中で』のパートのボラは茶色いマットを使い土の中に入るような動作をしていたり、お花をマイクのように持ってキメキメで歌うボラなど
一緒に歌いながら、目でも楽しめる、そんなたんぽぽの歌になったのではないでしょうか?
④遠隔たんぽぽを終えて
3月当日をはじめ、ぞくぞくと中止が決まっていったとき、当たり前のように毎月例会で意見を言い合っていたこと、前日準備がなかなか終わらずヘトヘトになりながらひたすらダンボールを切ったりレジュメに色ぬりをしていたこと、仲間と会って笑い合っていたことがすごく幸せだったのだと改めて感じました
仲間と直接会えない状況でも、仲間と関わりたい・何か仲間のためにしたい、そんな思いから遠隔たんぽぽを行いました。仲間の反応が見れないことは残念ですが、一人一人の仲間を想像しながら作成しました。きっと仲間がおうち時間を楽しんでくれたと願っております。
現在10月当日まで中止が決まっていますが、今後の当日の再開に向けて動き出しています。作業所の方と話し合いを進めながら感染防止対策に努め、新たな生活様式に合った当日を考えていきます。早く仲間に会いたいです!!
長くなってしまい申し訳ありません...
これで遠隔たんぽぽのご報告を終わらせていただきます!
渡邉有彩