サーです流れ星

こんにちは、こんばんは〜 ^ - ^




昔、子供の国語のテスト問題を見ていた時

その出題文の物語に引き込まれ

素敵なお話しだな〜とドキドキしながら

温かさに包まれたのを覚えています


そして、その時コピーしたものを

大事にとってありましたので

今回は、そちらを紹介させてください

(一部改めた箇所がありますと記されてました)

前編.後編 2回に分かれます





【 時間割のむこうがわ 】

著者:小浜 ユリ

『 先生のつばさ 』の一部より  〈後編〉


( 前回のつづき )



女の子が人見知りもせず

ずけずけと ものを言う子だったので

こちらもつられてしまったのかもしれません。


それに、この女の子といっしょにいると

なんだか気持ちが素直になるような気がしました。


( 中略 )


「 少しだけ、幸せな気持ちになってきたよ 」

正直に言うと、女の子ははしゃいだように

「 その調子 その調子 」と言いました。


「 ねえ、一日にひとつ

なにか幸せなことを見つけてみたら? 」

女の子は、いいことを思いついたように

目をキラキラさせました。


「 それと、毎日でなくてもいいから

見つけた幸せをここに報告に来ること! 」


なんだか学校の先生みたいだ

と少年は思いました。


「 いいけど…。

でもぼくがここに来るとき

きみもここにいるの? 」


「 あんたが来るときは

必ず私もいるわ、約束する。 」


本当にふしぎな子でした。

正体はよくわか、ないけれど

ちょっとおせっかいなこの女の子のことを

少年は好きだと思いました。


「 じゃあ ぼくも、約束する。

できるだけ毎日、ここに来るよ 」







まずは勉強を一生懸命するようになりました。

勉強すればするほど

成績はぐんぐん上がりました。


成果が出れば、またほかのことも

できるような気がするものです。

苦手な体育の時間も、頑張って走りました。


「 見学してても いいんだぞ 」と

いつも言っていた先生が

「 おまえ、最近すごいなあ 」と

笑顔でほめてくれるようになりました。


ひょこひょこと走る姿を

バカにして笑っていた同級生たちも

少しずつ変わっていきました。


「 あんなに一生懸命走っているのに

笑うなんて、よくないよ 」と

誰かが言いだすと、そうだね、と

みんなも同調しました。


そうなると、いじめっ子たちは

きまり悪そうな顔をし

からかうことを しなくなりました。


勉強ができるようになると、ここ教えて、と

聞きに来る子も ふえてきました。

ていねいに教えてあげると

みんなに喜ばれます。

少年もうれしくなります。


笑顔のふえた少年のまわりには

つねにだれかがいるようになりました。


「 すごく字がじょうずなんだね 」

習字の時間、そう言ってくれた子と

友だちになりました。

少年はずっと書道教室にかよっていましたから

習字は唯一の得意なことなのでした。


「 持ってやるよ 」

帰り道、たくさんの荷物をかかえていた

少年のかばんを、ひょいと持ってくれた

同級生もいました。

その子とも、友だちになりました。


その男の子は、前に少年の歩き方をまねて

笑っていたのです。

「 今まで ごめんな 」

彼は少年に、気まずそうに笑いかけました。


すごいなあと、少年は思いました。

自分ががんばると、みんながやさしくなる。

幸せな顔をしていると、幸せが寄ってくる。


なにもかも、女の子の言った通りなのでした。






お読みいただき、ありがとうございます✨


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