サーです流れ星

こんにちは、こんばんは〜 ^ - ^




昔、子供の国語のテスト問題を見ていた時

その出題文の物語に 引き込まれ

素敵なお話しだな〜とドキドキしながら

温かさに包まれたのを覚えています


そして、その時コピーしたものを

大事にとってありましたので

今回は、そちらを紹介させてください

(一部改めた箇所がありますと記されてました)

前編.後編と2回に分かれます





【 時間割りのむこうがわ 】〈前編〉

著者:小浜 ユリ

『 先生のつばさ 』の一部抜粋


少年は、なかなか友だちができず

さびしい毎日をおくっています。

ある秋の日の放課後

校庭の桜の木の下で泣いていると

ふしぎな女の子に出会いました。



でも、泣き虫だと思われるのもいやだったので

こんなことも付け加えました。


「 それにぼくは、足が不自由なんだ。

歩くとき、少し右足を引きずるんだ。

その歩き方が変だって、からかわれたり、

いじめられたりする。運動もあまりできない。


父さんは一生懸命 働いているけれど

どちらかといえば貧乏だし

やさしかった母さんも死んでしまうし

ぼくは、世界一、不幸な子供だよ 」


「 世界一、不幸ですって?

それはお気の毒ねえ 」


女の子は、本当に同情しているのか

あきれて言っているのか

その表情からはよくわかりませんでした。

ただ まじまじと 少年の顔を見つめています。


少年は、みじめで いやな気分になりました。


女の子に なぐさめてもらいたくて

自分がどんなに不幸かを自慢するなんて

おろかで情けないことだと、わかっていました。でも、口が勝手にしゃべり続けました。


「 どうせぼくは、ずっと不幸なんだ。

友達もいないし、ずっといじめられるんだ。

運が悪いから、不幸もずっと続くんだ。

きっと不幸の星の下に、生まれたんだよ… 」


「 そうね、その通りよ 」


女の子がはっきりと断言したので

少年はおどろきました。

そんなことないわよ、と、やさしく

なぐさめてもらうことを、期待していたのに。





「 不幸はね、不幸が大好きなのよ。

不幸な気持ちでいる人のところに

たくさん集まってくるの。

反対に、明るくて幸せな気持ちでいると

その人のところに幸せが集まってくる。

そういう人は、どんどん幸せになる。

だから あんたが そうやって、いじけた不幸な

気持ちでいたら、ますます不幸になるだけよ 」


突然、おこった口調で話しだした女の子に

少年は たじろぎました。

女の子の言うことは、わかります。

でも、そんなにうまくいくものか、と

反論したい気持ちで言いました。


「 で、でも、ぼくは

足が不自由で運動もできないし

頭も良くないし、いじめられてるし

いったい どうしたら明るい気持ちに

なれるっていうんだよ。 」


女の子は、また、目をまるくしました。


「あんた、バカねぇ。

運動が苦手だったら、なにか ほかのことで

自信をもてばいいのよ。

たとえば

勉強をうんとがんばって、テストで百点とって

あんたの 歩き方が変だって言った子に

『 おまえは脳みそが変だな 』って

言ってやればいいのよ 」


おもしろいことを言う子です。


「 でも、勉強をがんばっても

百点とれなかったら? 」


「 そしたらほかに、

なにか得意なことをさがしたら? 

絵がすごく じょうず だとか

歌がうまいとか 」


「 なんにも得意なことが見つからなかったら? 」


どこまでも弱気な少年に

女の子は あっけらかんと言いました。


「 だったら、にこにこと

いつも笑ってればいいわ 」


「 笑うだけ? 」


「 そうよ、さっきも言ったでしょう。

暗い顔していたり、おこっていたり

不機嫌だったりすると

友だちも 幸せも、寄ってこないわ。

にこにこと明るく笑っていれば

幸せが寄ってくるものよ 」


「 そうかなあ… 」


これだけきっぱり言われると

そんな気持ちになってくるから ふしぎです。


「 友だちを作るといいわ。

たくさんじゃなくてもいいから、

心から信頼できる友だちを、何人か。

でも友だちだって、待ってるだけでは

できないから、こっちから どんどん 

話しかけて仲良くならなきゃ 」


「でも、ぼくは あんまり話がじょうずじゃ

ないし、口べただし… 」


「 まあぁ!!

と、女の子はおおげさにおどろきました。


「 これだけ いろいろ しゃべっておいて

どこが口べたなの? 」


少年は真っ赤になりました。


そういえば、この女の子とは初対面なのに

ずいぶんと話しています。 少年は本当に

おとなしくて無口な性格なのです。

今日はいったいどうしたのでしょう。





〈後編〉につづく


お読みいただき、ありがとうございます✨


《後編》です↓↓


前回のブログです↓↓