旦那にも反対した同居でした。
出産したての娘もいたけど離婚を覚悟もし、当私は義父母の家に今旦那と話しが進んでいる建設予定の家のことを聞きに行きました。
それが私が嫌われた原因でもあるかもしれません。
旦那も旦那で悪い人です。
当時私は妊娠中切迫早産になり、初期から体調が悪かったのにもかかわらず、家の話を持ち出してきたのです。
本当に娘がこの世に生まれてこられるかもわからなかったのです。
私は無事に産むことだけしか考えられないと訴えたのに、家を建てると譲らなかった旦那。
その後安定期には一度持ち直した体調でしたが、妊娠後期に高血圧症候群になり、出産前日血圧が200。
私は危ない状態になりました。
妊娠高血圧症候群は怖いです。
血圧を下げる注射をした時に、心臓がギューッとなり、このままいってしまうんじゃないかという症状が二回ありました。
今まで生きることが当たり前だったのに、突然自分の身にふりかかった恐怖。
当時のことは何年たっても鮮明に覚えています。
それでも無事に娘を産めたけど、身体はかなりのダメージを負い、私は病気になったような気持ちで日々をすごすことになるのです。
産後に痙攣を起こさないように、テレビはもちろん部屋の電気も消され、普通は術後の癒着を防ぐために歩くことを進められますが、ベッドから起きることは許されず、導尿をし足には血栓予防のポンプをつけられ安静の日々をすごすことになりました。
そのポンプの音が今でま耳に焼き付いています。
なぜか産後に身体を起こそうとすると胸に空気が入ったような症状が出て苦しいしのが続きました。
看護婦さんも心配してくれ聴診器をあてたりと…本当に良くしてくださいました。
腎臓の機能がうまくいかなくて妊娠後期には二週間の間に特に何も食べていないのに体重が2キロ増え身体中がむくみ恐怖でした。
足や顔をならまだしも手の甲、腕にも、指で押すとボッコリ凹みその型がしっかりつくのです。
脂肪すら指で掴めなくなるぐらいぴちぴち状態で、それはとても痛くて…
そのむくみは産後も続き、ですが乳腺炎が原因の熱が出てからは一気に水分が抜け、数日で産前の体重に…
看護婦さんが別人のようだねと驚き、本当によかった、みんなが(医師や看護師)揃っている状態で出産を迎えられあなたはとてもついていたんだよ、と。
私はそんに大変な状態だったんだ…
それを知って安堵もしましたが、怖くもなりました。
もしも、あのままいってしまっていたらって…
出産は本当に命がけで、当たり前の幸せが当たり前に訪れているのは実は奇跡だと思います。
出産というおめでたい出来事の裏側には、あまりにも酷なことが実際に少ないけれど起きています。
私にとって娘が無事に生まれてきてくれたことは、今でも感謝してもしきれない出来事です。
本当にこれには今でも先祖に感謝してもしきれない気もち。
そんなわけで退院後に循環器に通わなくてはならなくなったり、いろんなことが重なって私はすっかり以前の自信に満ち溢れた私ではなくなってしまいました。
何をするのも怖くなってしまったんです。
そんな状態なのに、産後は一旦実家に帰って仏壇に孫を見せにくるのが普通と旦那づてに義父母達は言っていたそうで、そんなの無理だと思いました。
普通の出産とは違い、緊急帝王切開になってしまって生まれてはじめての手術。
非現実の壮絶な体験をして、数日後には外の世界に出て不安な身体で育児が始まった訳です。
まだ身体もまったく動かせないのに退院ってどうしよう。
私は焦っていました。
自分の気持ちも追いつかなくて、だけど育児はまだしも何もかもが待っていてはくれず、実家に帰っても母は仕事でまるっきり頼れることはできません。
私は産後鬱になりました。
育児が怖くて、娘の心配を異常にするようになってしまったんです。
あれだけ自分に自信があってはつらつとしていたのに、外の世界に出るのが怖くなってしまったのです。
それは同居が始まってから特に強さを増しました。
その状態が息子を産むまでの5年は続いたと思います。
自分の考えとまったく違う人達と生活しなけらばならないこと、自分は親とは距離もなくフランクな関係なのに、旦那と義父との間には親しくできない距離があったのです。
この家での一番は義父でした。
それは結婚してから気がついていた違和感でした。
義父の一言に固まってしまう旦那。
聞けば昔、言うことを聞かなけらば叩かれていたとか…
なぜそんな家に戻ろうとするのか意味がわからないけど、親子とはそういうものなのですね。
それなので、私は義父母の前に行くと旦那もそんなふうなので言いたいことが言えず、とてもしんどかった。
それに、話の節々で合わない部分が垣間見れます。
考え方がまっすぐじゃないのです。
なぜそうなったのかはわからないけれど、合わないなぁ、そんなことは感じていました。
それに、義父母は義理の妹を旦那である息子より可愛いと思っていることもうすうす感じていたのです。
しかし男も女も平等に可愛いはずだ。と。
ましてや名前を継ぐ長男のことは気にかけてくれるはず。
私は不安泣き持ちに蓋を締めました。
ところがそうではなかったのです。
あの家に行けば針の中のむしろ。
敵の中に1人乗り込むようなもの。
私はそれを聞いて怖くなりました。
そしてその勘は当たってしまうのです。