夏の空


うーんと広い青い空を覆い隠し、中から巨人の腕が伸びてくる


雲を眺めているちっぱを包み込み雲に向かってゆっくりと連れ去ってしまう


ちっぱは、大きな暖かい手に包まれてぐんぐんと雲の中に吸い寄せられていく


雲までたどり着く間に、立ち並ぶ家々や、空に向かって聳え立つビル、青々と生い茂げサワサワと音を鳴らす木々、まるでおもちゃの箱から出てきたかのように小さく見える車やトラックを眺めた


ひんやりと頬にあたる雲が気持ちよくっていつのまにか巨人の手の中で眠ってしまうちっぱ


いつか、現実にならないかなと、こんな雲を見つけた時はふと思うちっぱでした