ヤップ島に潜りにいったことがある


グアム(またはサイパン)から小型セスナで1時間の

本当に小さな小さな島

観光地化もほとんどされておらず、

いまだ石のお金も使用されており、

原住民は昔のままの素朴な生活を送っている

ダイバーにとってはマンタが見られることで有名な島だった


空港に降りると、痩せて小さな日本人のおばちゃんが待っていた

サイパンの知り合いに紹介してもらった、

現地ダイビングサービスの人だ


おばちゃんは従業員一人だけの小さなショップで

ショップの経営からインストラクターまで

すべて一人でこなしていた


親しくなっていろいろ話すうち

おばちゃんは身の上話を始めた


もともと現地人が開いていたこのショップで、

雇われインストラクターとして働いているうち、

ショップ経営者と不倫関係になった

相手の奥さんとドロドロにもめていたら、

そのうちふいに、経営者が病気で亡くなってしまった


おばさんはこのショップをつぶしたくなくて、

後を継ぐことに。

以後10年、ずっと一人でがんばっているんだと・・・

「まさかヤップにこんな長く住み続けるなんて、

思いもしなかったよ。

寂しいけどさ、いまさらここをたたんで、

日本に帰ることもできないし」

しわだらけの梅干おばちゃんの顔が、

くしゃっとなった


そんな人生もあるんだ・・・

ちょっとせつなくなった

私はそうやって思い出だけを胸にずっと一人で生きていくなんて、

考えられないなぁ

でもいつかうんと年をとったら、そういうこともあるのかな


5日間の滞在でマンタに2度会えて、

長年の思いがかなった

でもなんだか、しんみりしたヤップ島滞在だった