一人さまよった、欧州1ヶ月旅行。


バルセロナからマドリッドへ向かう

インターシティ電車に乗っていたら、

隣の席に若いスペイン人男性が座った。


くっきりとし目鼻立ちに、くりっとした大きな瞳が

ちょっと童顔な感じを与える、美青年だ。


どこに行くの?と話しかけたら、

バルセロナの親戚の結婚式に出て、

地元ヴァヤドリッドに帰る途中だという。


そこから乗り換え地点までの4時間、

尽きることなく楽しい会話が続いた。

リュックから何本も取り出した、本人お手製のパニーニもわけてくれ、

これがまた実においしい。

パンにはさまったスモークポークの塩味が絶妙だった。

彼の実家は肉屋だが、継ぐ気はさらさらなく、

トレーダーになるべく大学で経済を学んでいると語った。


最後にメールアドレスを交換し、乗り換え地点で私が列車をおりると、

窓を開けて見えなくなるまで手を振ってくれた。

あの輝く笑顔が忘れられない。

私はそのとき彼のことをスペインのデカプリオと命名した。


。..。.:*・゚゚・*:.。..。.


その後もしばしばメール交換が続いた。

彼はその後、ゴールドマンサックスへ就職してがんばっていたが、

働きすぎてうつ病になってしまった。

でもいまはすっかり回復し、別の仕事を探してるらしい。


そんなメールがきてから、だいぶん経つ

私のスペインのデカプリオは、

今も元気にしているだろうか。


いつか会いに行きたいなぁ。