対応してくれた警部補は
誠意をもって話を聞いてくれ
回答をしてくれた
目つきはとても鋭いが
にこやかな笑顔で場を和ませ
ななの気持ちにまで配慮した
言葉選び
そして回答の間に
自身の身の上話を混ぜながら
アドバイスもちょっと織りこみ
とても紳士な対応だった印象が
今でも強い
さすがだなと思った
事件後も逢っていたのではと
疑いまくっていたので
それも話してみた
貧乏女の状況も知っている様だったので
それはまずないと思う
と断言の返事
この警部補が言うのだから信頼しよう
あまりゆっくり話もできないので
丁寧にお礼を言って撤収した
別れ際
処分決定の書類が届いて
覚えていたら奥様にご連絡します
と言ってくれた
ありがたい言葉だったけど
なんか違和感
警察って普通は
そんな事してくれないと思うんだけどな
急いで仕事に戻り
何事もなかったように働く
今日の警察署突撃を
どのようにじゅんに話すか
考えながら仕事をこなしていく
いつもの時間ぐらいに
仕事が収まったので帰宅
作戦をちゃんと考えていなかったので
じゅんが帰ってくるなり
話をもちかけた
けど、なにか食い違う
お互いに話が通じないので
まずじゅんに話させる
なんと、夕方に検察から電話が来て
処分決定の為の出頭日を
翌週に決めたと
この瞬間
ありがとう、警部補
しか思いつかなかった
それは話が繋がらないはずだ
こっちはそこまで進んでないんだから
じゅんの話を聞いた後
こちらの突撃の話をして
きっと警部補が
気を使って検察に
早くしてくれるように
言ってくれたんだと結論
警察署で感じた違和感は
これだったのか
警部補は最初から
突撃が終わったら検察に
連絡してくれるつもりだったのだろう
そうすれば処分決定が早まることも
見通して
だから覚えていたら連絡します
と確約でない約束を
交わしたのだろう
警察署に突撃したことにより
じゅんへの疑いを解決し
処分決定も
ただ待っているよりは早くなった
翌週には処分が決定する
決定したら弁護士事務所と
契約できる
契約したら貧乏女へ逆襲できる
その時はもう
その思いしかなかった