大人になった今でも、私は漫画を読み続けている。

 

「スラムダンク」も、「宇宙兄弟」も「岳」も大好き。

なんだか少年誌ばかりだけど、女性向けの漫画も大好きだ。

 

ただ、ベタベタの恋愛漫画は昔から好きではなかった。

どんな漫画であれ、多少は恋愛が絡むものだが、それがメインではなく

主人公が強い気持ちをもって何かにあたる、その成長を描いたものが昔から気に入っている。

 

「リングにかけろ」と並んで気に入って読んでいたのが、アニメ化もされた「キャッツアイ」。

これまた来生三姉妹がカッコよく、絵柄も綺麗でとてもハマっていた。

 

自分の気持ちをハッキリ口に出来る、憧れの女性たち。

心の中ではそんな漫画の主人公たちに熱烈に影響されていたものの、

私はいつまで経っても「嫌だ」と言うことも、態度に表すことも出来ずにいた。

 

強くなりたいのに。

 

でも、内側にあるものは少しずつ外にあらわれていくもので、

家ではおとなしい、内気な性格のままでいたものの、

小学校で同年代の友達といるときには、比較的強気な発言が出来るようになっていった。

 

学校では、周りはみんな同い年の友達ばかり。

私を脅したり押さえつけたりする人はいなかったから。

 

「内弁慶」ならぬ「外弁慶」といった感じだった。

 

ただそれは家の外、学校でだけ。

友達にははっきりと自己主張出来るし、堂々と振舞うことが出来るのに、

家では相変わらず、義理兄の言いなりのまま、小学校時代が終わっていった。

 

なかなか幼い頃から環境によって培われた性格というものは変わらない。

けれど少しずつでも漫画の主人公に近づいてきている自分に、

少しだけ満足を感じていた気がする。

 

生理が始まったのは、小学校の卒業式の前日。

少しずつ、心も身体も変わっていく頃。