最近の逃げ場所はテーブル下。
さて
失望した、というのは。
こんな事件が起こって、被害者の女性が辛い思いをされたことについてもそうだが、
結局のところ男性の中には「怒られなければやる」人がいるということに、だ。
上司も同僚も止めないから。
相手も上には逆らえないから、バレても冗談で済ませられるから。
そういう空気感が、組織内に流れているから。
という、狡猾な思考を明確に持ってやっていただろうと思うからだ。
考えた。
いま、一般的な組織において、セクハラとならないよう男性陣が気を付けているのは
「やったら組織から注意されるから」
「バレたら昇進が無くなるから」
「周りにセクハラ野郎というレッテルを貼られるから」
という考えからではないかと。
相手の女性に悪いからとか可哀想だから、という気持ちからではなくて、
単に立場が悪くなるからやらない、という自衛の思いからの制御ではないかと。
つまり根底は、女性を傷付けないよう労わろうとか、
人間として尊重しようとかいう気持ちでないということ。
誰にも咎められないのであれば、お尻に触ったり卑猥なことを言ったり。
それが「地」なのか・・・と思うと、失望せずにいられない。
私が新入社員として入った会社は証券会社。
バブル崩壊直後で男性社員はストレスMAX、女性社員はそのはけ口だった。
エレベーターで先輩男性と二人きりになれば
「頑張ってるね~」などと言っては抱きついてお尻を触られたり、
お酒の席ではキスされたりすることも当たり前だった。
社員旅行では浴衣でチークを強要されたり、部屋に鍵をかけるなと言われたり。
(朝起きると上に乗られていたり!)
まだセクハラなんて言葉は出現していなかった。
なんの規制も無い時代は、そんなことがまかり通っていたのだ。
「男性の、したいまま」
あれから数十年経っても、未だ何も変わらない組織が存在していることに失望したのだ。
女性を自分より下にみる、力の弱いもの扱いをする。
男性の根本というものは、結局変わらないのだなあと。
もっともそれだから規制が入ったのであって、それは進歩だと思うけれど。

