地球防衛軍
本来ならば紛争を止めるために設立された軍事組織であった。
EDFのお陰で世界の大半は紛争と言うものは次第に無くなりつつあった。
さらには地球環境との共存に成功。
そして紛争は無くなり、ゆっくりではあるが、真の平和が訪れたのだった。
そうして何ヶ月、いや、何年か経った後、
EDFの上層部は平和ボケをするようになり、上層部の1人はこう考えるようになった。
~EDFは必要あるのだろうか~
この事を考えるのは上層部だけでなく、一般市民も口にしている。
俺は今、歴史ある京都の町をパトロールしていた。目の前には変わらぬ光景。
聳え立つ京都タワー。
公園で元気に遊ぶ子供たち。
俺はこの光景を常に目にしていた。子供たちは俺に対して敬礼をしてきた。そうした子供たちに俺は敬礼を返す。
「おれおとなになったらイーディーエフにはいるんだ!」
「ぼくはたいいんになっておおくのひとをまもりたい!」
そう言う子供たちだが、子供たちが大人になる頃はEDFは既に消えているかもしれない。
そして俺は、市街地のパトロールを終えて京都本部に戻ろうとしていた。
『よ~吉岡。そっちはどうだ?』
声の主は俺と同じEDF隊員の戸田。二つ上の先輩に当たる隊員。
彼にはたった一人の妹がいるらしい。彼らは二人暮らしで両親は早く亡くしている。
まあ…俺のに比べればまだマシの方だ。俺にはもう既に家族と言える者はいない。
「戸田か…。異常なしだ。不審人物も見当たらない。」
『こっちはさっき引ったくり犯を捕らえて警察送りにした。』
「お前の株が少し上がったな。」
『まったく、平和になったと思ったらくだらない事をする奴は減らないな。』
「そうだな。暴力団の××組とか○○組は未だに存在してるからな。」
『密輸とか色々な…。』
「ああ、そろそろ本部に戻るぞ?」
『もう少し満喫しようぜ?』
「お前まさか平和を楽しんでるだろ?平和ボケが!」
『ひ、ひどい!だがよ~もうちょっと満喫しようぜ~?』
「お前…何時かいきなりテロが起きたらどうすんだ?」
『テロリストか~…おもしろそう!』
こいつ、完全に平和ボケしている。いい加減目を覚ませこの野郎!
『侵略者が現れて急に平和じゃ無くなったりしてな~。』
「それは絶対無い!」
俺は無線機の電源を切った。
さて、そろそろ戻るか。
俺はエアバイクで本部へと平和な道のりで帰還した。
しかし、それは平和な道のりではなく、破滅への片道だった。
なんと、上空には見たことも無い円盤と思われる物体が市街地を浮遊していた。
見た目は円盤に似ていて、ただ上空を静止していた。
数は三つ。その内二つは通常でもう一つはその円盤とは一回り大きい。
「あれは…円盤?」
『おい、おい、聞こえるか!?吉岡!』
「戸田、言われなくても聞こえる。」
『変な物体が飛んでいやがる!』
「お前の妄想がまさか当たっちまうとはな…。」
市民は何が何なのか分からなくなり、円盤から逃げるように俺を通り過ぎて行った。
しかしそれと裏腹に携帯で写メを取る者もいた。
「おいお前!早く逃げろ!何してくるかわからねぇぞ!」
「わ、分かってるって。今撮ったから離れるよ!」
俺はロケットランチャーを円盤に向けて構えた。発砲はしない。まだ下に市民が居る可能性がある。
しばらくするとハッチから黒い物体を落としていた。
黒い物体
蟻
蟻型の昆虫
大きな蟻型の昆虫
巨大生物
巨大生物は市民が逃げた跡を追ってこっちに向かっていた。
「こちら吉岡。巨大生物を発見!戦闘を開始します!」
「吉岡、巨大生物とは何か?」
偶然にも本部からの応答があった。
「昆虫です。大きな昆虫です!」
装備はAS-18とゴリアス1の二つ。とにかくゴリアス1を巨大生物に向けて発射した。
『こちら戸田、市民の救出に向かいます。』
戸田も市民の救出に向かった。
俺はゴリアス-1からAS-18に持ち替え、数体の巨大生物を撃ち殺した。
しかし巨大生物の数は一向に減らない。
気づけば町中は巨大生物だらけになった。
『こちら戸田、市民の非難完了しました。…巨大生物だ。戦闘を開始します。』
別の場所で戦闘が開始された。
「く、こいつら一体何なんだよ!?」
とにかくAS-18で巨大生物を撃ち殺す。円盤も投下を止めたのかそこから離脱して行く。
俺が居る場所には巨大生物の死体が横たわり、血がアスファルトに付着していた。
全て殲滅したところで戸田の救援に向かう。
『こちら戸田。敵が多すぎる! う…うわぁぁーーーーーー』
「戸田!応答しろ!戸田~!お前妹が居るんだろ!?そんな所で死んだら妹はどうすんだよ!」
戸田からの応答は無かった。
俺は巨大生物が居た場所、戸田が居た場所へ急いで向かって行った。
戸田が居た場所に到着し、ゴリアス-1で巨大生物の群れを攻撃した。幸運にも弾二発で巨大生物を殲滅した。
そして必死に戸田を探す…
戸田を発見した。しかしそれは、変わり果てた姿だった。
首、左腕が千切られていた。
「くそっ…戸田…どうして…。」
俺は戸田のドッグタグと写真らしき物を取り出した。
写真には戸田の家族が写し出されていた。戸田自身を始め、父親、母親、妹が写っていた。
町には巨大生物の反応は無かった。
俺は本部へ帰還するのだった。
5月7日 ワシントン上空に謎の飛行物体は攻撃を開始。町は一瞬にして壊滅。
同日 アメリカ軍基地壊滅。
同日 EDF欧州司令部壊滅。
EDF極東司令部隊員戦死者78人。
地球は突如として壊滅状態に追い込まれた。
to be countinue