大乗涅槃経の基本的教理は、
- 如来常住(にょらいじょうじゅう)
- 一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)
- 常楽我浄(じょうらくがじょう)
- 一闡提成仏(いっせんだいじょうぶつ)
大乗を誹謗するものに対して厳しい姿勢をとり、これを一闡提(いっせんだい。梵: iccantica欲望よりなる者、の意)と呼び、仏となる可能性をもたない(一切衆生の例外規定)とする[1]。しかし、後の増広部分(法顕訳にない北本の第11巻以下)ではその主張を緩和し、方便説として[1]、闡提にも仏性はあり成仏できる可能性はあるとする。この経は4世紀の成立で、龍樹には知られていない[1]。