歌舞伎座の第三部を拝見しました。
一、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)源氏店

染五郎さんの与三郎が美しい〜〜〜〜✨
台詞回しも所作も美しくてカッコよくて粋で、舞台上にいるだけで香しい。
そしてとにかく丁寧でした。
拝見しながら、見たことがないはずの先輩役者さんの与三郎が思い浮かんだのは不思議な感覚でした。
経験を重ねて年齢が役に追いついた時、もっともっと素敵になるんだろうなぁと
この先が楽しみになりました。
今回は玉三郎さんの胸を借りて、という形でしたが、
何気に去年からご一緒させていただく機会も多く、
段々見慣れてきたと言ったら贅沢すぎてつまみ出されそうですけど、
二人がCPで違和感を感じない歌舞伎マジック凄い。
これを同年代の役者さんと出来るようになる日が本当に楽しみです。
しかし、予習が行き届かずに迎えた安定の兄妹オチには吹き出しそうになったので
(そこが!?っていう
)
私もまだまだ染まってないなと思います。
多左衛門がお富に何か渡して後で見なさいってどっか行った瞬間に吹き出しそうになったわ![]()
二、火の鳥
まさか再演されるとは。
しかもこんなに早く。
今回はウミヒコが左近さん🩷
純心で邪な気配は微塵もない弟くんに変わっていました。
黄金のリンゴを採ろうとしてヤマヒコに止められるところは、
大丈夫!兄上にも半分あげるから!に変わってて
そういう問題じゃないよウミヒコ感が可愛くて笑っちゃいました![]()
ちょいちょい初演とは演出が変わっていましたが、
全体的にはなんとなく淡白になってしまったような気がします。
兄弟の関係性やドラマ性も薄くなってしまって、個人的には前の方が好きだったかなぁ。
いっそのこと左近さんの役を男勝りな妹の役にするとかどうかな。
女であることにコンプレックスを抱いてる、みたいな…
立役と女形を兼ねる左近さんにぴったりでは!
極めてややこしいけど![]()
左近さんウミヒコに対する染五郎さんヤマヒコは
体格差もあってかよりお兄ちゃん感が強く、
役としても役者としても頼もしいことこの上なかったです。
あ、2人の舞台上での生着替えは良かったです。
ちょっとお着替えの時間が長いなとは思いましたが、
甲冑を纏って送り出されるところが際立って
まだあどけなさすら残る若い兄弟が
国のために危険な旅に出なければならないことへの苦しさが前回よりも感じられて
メッセージ性としてそこは良かったです。
染團コンビも勿論大好きですが、
左近さんとのコンビも本当に好きすぎるので、
それこそいつかきっと源氏店もやるでしょうし!
(何十年後か分からないけど)
これからの2人の共演も引き続き楽しみにしてます![]()