2018年の夏、父が実家を売却することに。半年以上かかってものの、無事に売れたことに喜ぶ父の姿がありました。

 しかし、問題は引越し前に「実家の中を空にすること」です。
東京足立区にある実家は築40年以上、5LDKで庭もあります。「家の中のものをすべて出す」という経験のない高齢の父が、数社の業者から相見積もりを取ってもらい、悩んでいました。

「引っ越し」ではなく、「家の中の物の処分」を業者に頼むとは?

 母は、庭にまでガラクタを目一杯置いてました。
庭にある物置の中もガラクタの山で、昔はその中でよく野良猫が子供を産んでいました…。この庭も、もっと違う使い方をしたかった。広さがあるがために、ガラクタに占領されるなんで。

 また、壊れて使えなくなった20年以上前の大型電子レンジの裏に、扉があるのを発見。父に聞いたところ、納戸として使えるスペースだとか。扉を塞いでいたため、開かずの間になっており、当然母はその中に何が入っていたか忘れていました。

 自分の実家なのに、知らない扉と空間があった。なんだか切なく、悲しい気持ちに。母は使えなくなった電化製品も絶対に捨てなかったので、家の中には「ゴミ化した電化製品」がゴロゴロありました。