勇者Cocoは、今後の方向性について考えていた。
自分に嫉妬している同僚を味方につけるには?金曜日に魔術師団チームJの同僚フィヨンに余計なことを質問してしまい、せっかく開きかけた彼の心にガラガラとシャッターが降ろされていくのを感じた。
彼はそもそも、私が今取り組んでいる特別任務のリーダーを務めていることを快く思っていなかった。「自分の方が得意な領域なのになぜ?」という気持ちもわかる。
そんな中で、フィヨンに無視されたり、見下す態度を取られても反応せず上機嫌のステイトで話しかけ続け、ランチにも誘い個人的な話をする機会を作ったりして、ようやく信頼関係の一歩目を踏み出したところだったのに、、
やらかしてしまった
彼はめちゃくちゃ優秀な魔術師だし、態度は反抗的でもやるべきことは誰よりも早く完璧にやってくれる。絶対に味方につけたい。
勝手に突っ走りはじめた部下をどうする?そして、同じく金曜日に部下アリーナが、私に内緒で帝都の権力者達に自分の実力を売り込みに回っていることが発覚した。
彼女が望む出世のためにはキーパーソンに売込むことが大切で、それを私の方でサポートすると伝えたら、いきなり一人で突っ走り始めたのだ。オイオイ〜
しかし、大切な部下だ。
ここで癇癪を起こしても始まらない。
とりあえず、気づいてないフリをしつつ、どう対応すべきか思案中…
批判家を協力者に変えていくには?一方で、ウリエルについては、認識を改めた。
チームJに対して批判ばかりで自分は動こうとしないし、要職から左遷されてやる気もなく「この人はもうダメかな」と思っていた。しかし、しっかり話してみると、Cocoと同じかそれ以上の視座の高さからチームの在るべき姿が見えていることがわかった。
この人は、チーム改革のアドバイザーになってほしいな、と思った。
ただし、左遷の経緯からものの見方が厭世的になってしまっており、アプローチの仕方を間違えると他のチームメンバー同様に批判の対象になってしまう可能性があるので、どんな関係を造っていくかは要検討だ。
チーム変革に向けて他のチームを巻き込むまた、チーム変革の方向性としてもう一つ、チームKを巻き込めないか考えていた。チームKのリーダーミナは魔術師団長の肝いりで入団し、チーム変革を強力に推進してきた。彼らと何か連携できないか。
幸いなことに、チームKの体制やメンバーのマインドセットの革新は進んでいるが、魔術師としての実力や経験値はチームJメンバーの方が高い。
ミナとのミーティングでニーズを聞き取り、いくつか協同プロジェクトを打診した。どういう反応が返ってくるか待っているところである。
ただし、チームリーダーをどう巻き込むかを忘れてはならない。私がリーダーを飛び越えて陰でこそこそ動くのは、結局アリーナがやっていることと同じだ。ミナも古くから魔術師団に所属しているうちのチームリーダーには気を遣っている。
私にチーム改革の密命を出した魔術師団長でさえ、リーダーを無視するのではなく、彼を味方につけて改革を進めるようにと言っているのだ。
Cocoよ、
この条件下で、次にどんな手を打つ?








