剣崎、
剣崎おめでとう。
つーわけでひとついきます。
黒い装束。サングラス。橘さんを思い出して少し笑った。
ぼやけた顔。ずっと昔にお世話になった上司の顔が思い出せないのが少し辛い。
「君しか救える人がいないんですよ、剣崎一真」
「嗚呼、わかってるよ紅渡」
白いキバは微笑む。
一度危機に陥った世界を救った、なんて俺はいわれる。
違う。俺は人類と一人の友を救うためにやっただけだ。世界を救ったりはしていない。
現に今こまってる人がいる。俺はそれを助けるためにやってきた。
門矢士、お前は今何をみてる?
何を考えている?
世界を破壊するために動いてる?
それとも本当に世界を救いたい?
どうしようが俺は、目の前の運命をかえてやろう。
Turn up
「さぁ、お仕事の始まりだ」
伸びる影はブレイドではなく、ジョーカー。
全ての定めを打ち消し、管理人。
その瞳は何を見つめているのか。
「剣崎……一真?」
つーわけでひとついきます。
黒い装束。サングラス。橘さんを思い出して少し笑った。
ぼやけた顔。ずっと昔にお世話になった上司の顔が思い出せないのが少し辛い。
「君しか救える人がいないんですよ、剣崎一真」
「嗚呼、わかってるよ紅渡」
白いキバは微笑む。
一度危機に陥った世界を救った、なんて俺はいわれる。
違う。俺は人類と一人の友を救うためにやっただけだ。世界を救ったりはしていない。
現に今こまってる人がいる。俺はそれを助けるためにやってきた。
門矢士、お前は今何をみてる?
何を考えている?
世界を破壊するために動いてる?
それとも本当に世界を救いたい?
どうしようが俺は、目の前の運命をかえてやろう。
Turn up
「さぁ、お仕事の始まりだ」
伸びる影はブレイドではなく、ジョーカー。
全ての定めを打ち消し、管理人。
その瞳は何を見つめているのか。
「剣崎……一真?」
5年後の話。 始Side
あれからもう5年はたった。
世界は温厚すぎて、剣崎が世界を救ったのも忘れられているようだった。
そう、あれが5年前起きた。
『剣崎……!』
『俺は、運命と戦い続ける』
彼がいなくなったあと、橘には後悔、睦月は完全なほど元に戻り、俺は――、人により近くなったような気がする。
剣崎を失ったおかげなのか、せいなのか。それは解らなかったが、剣崎が傍にいると感じた。
ハカランダにあまり変わりはなかった。しいていうなら天音ちゃんが「おとな」になる時期だった。
少しぶっきらぼうになってしまったが、相変わらず笑顔で働き続けていた。
俺の変わったことといえば、ケータイを買った事だった。
最初打ち方、起動のしかた、力加減などがわからず、ハカランダの人たちに教えてもらってやっと覚えたのだ。
そして、橘がそれを知ったかのように、いった。
『……今はどうか解らないし、かけたらどうか解らないが。』
そういって差し出したのは電話番号とメールアドレスだった。
『剣崎のだ』
『……剣崎の、』
大体予想はしているが、しかし、ジョーカーの本能が目覚めてしまったらどうするのだろう。
それに、覚えられてもいなかったりもう携帯を変えたりしていたらどうなるのだろうか。
最近、心がおかしい。 きゅうと締め付けられるような痛みがあればぱっと電気がつくようにすうと涼しくなる時がある。
……電話をかけよう。 そう思った。
プルルル、という電子音が聞こえる。これが俺の心臓をばくばくと音を鳴らさせるのだ。
ガチャリと音を立てた時、一瞬だけ「喜び」が起きた。
「もしもし、剣崎です……って、あ、違った剣川です!」
「……剣崎か」
「ウェ?…… ……」
「……俺だ」
「……は、じめ?」
偽名をつかって身分を隠そうとしていても、お前がいってちゃ意味がない。そう突っ込もうとしたが、剣崎のすすり泣くような声がきこえてやめてしまった。
「……元気か」
「うん、うん、うん……」
やせ細ったような声が聞こえた。彼はきっとまだ運命と戦い続けているのだろう。
「始、会っちゃ駄目だろ……!」
「馬鹿か、お前は。電話は会ってないだろう。喋っている」
「お前なぁ!」
「……無事でよかった」
「会いたかった」
話が出来てない。それでもよかった。そこにいたのは剣崎だったから。
「……今度メールする」
「あぁ、……始、ありがとう」
「それはこちらのセリフだ。……一真」
「始……?お前、俺の名、」
その言葉をかき消すように。今まで滲み出そうとした思いを一気に解き放った。
「逢いたい」
もうそれ以外、言えそうになかった。自分の声がどうなってるか解らずに今泣いているのだろうか、と思ってしまった。
「俺も会いたい……始、ありがとう」
あの日の剣崎を思い浮かべた。そうして微笑む顔。
「あぁ」
そういって、電話を切った。
嬉しさで溢れそうだった。
自分の目から涙、が零れてきて胸が熱くなっていた。
いつか、あいつと。俺と向き合ってくれるような世界を作らなければ。
その為に、力で脅すのではなくて俺は花を植える。
剣崎もどこかできっと、人々を救い心の花を植えている。
俺も、救わなければ。
いつかの未来で逢うために。
Fin.
剣崎はきっと、自分では強いと思ってるけどちょっとだけ弱くて、それでも世界を救うために自分が犠牲になると思ってる。二度と会えなくなった友達の、うろ覚えな顔を思い出しては囁いて泣いていればいい。
そうして始の電話がかかってきて慰められたり心が落ち着いたり幸せになればいい。両親も友もなくしたけれど、そこには暖かい親友の電話やメールがかかってくる。だから何年も生きつづけられると思う。
始は自分のせいで犠牲になった剣崎を思って、最終回のように毎日花をどこかしらに植えているといい。もちろん天音ちゃんや橘さんたちも手伝って植えればいいと思う。剣崎が帰ってくるとき花にまみれて「おかえり」とぶっきっちょな声をあげてくすりと笑えればそれでいいかな、って思ってたりする。遠くにいれるからこそ信じられる友情。剣崎と始はずっと死なない。悲しい事は生きることかもしれないけれどお互いに励ましあって生きてればそれでいいかなって思ってます。
橘さんは剣崎が残していった大事な友達(自分も含めて)大事にすればいいと思います。人より長生きしそうな彼はいつもと同じようにムードーメーカーを勤めていればいいと思います。そしてランス・ラルク・グレイブの3人と一緒に笑ってすごせれたらそれでいいかな。でもきっと彼も半アンデッドになってると思われます。だからこそ剣崎の帰りをまちながら最後は笑顔でいてくれればなって思います。
さてこの小説では一度も顔を出さなかった睦月ですが、のぞみちゃんと一緒にバイトをして最終的に結婚すればいいっていう思いがry。なんでもないです。剣崎と橘さんには相当お世話になっているので、その意思を引き継いでいろんな事をすればいいかな。ぶっちゃけると本編で彼は可哀想だったので幸せになってもらいたい。剣崎もそう思ってるんじゃないかなぁ。でも睦月自身は「僕が迷惑をかけたせいで剣崎さんがいなくなった」って思ってくれればいい。そうして強くなっていく男になってほしいッス。ところで貴方のリモート使えば世界の崩壊を止められたのではないでしょうか(笑)
世界は温厚すぎて、剣崎が世界を救ったのも忘れられているようだった。
そう、あれが5年前起きた。
『剣崎……!』
『俺は、運命と戦い続ける』
彼がいなくなったあと、橘には後悔、睦月は完全なほど元に戻り、俺は――、人により近くなったような気がする。
剣崎を失ったおかげなのか、せいなのか。それは解らなかったが、剣崎が傍にいると感じた。
ハカランダにあまり変わりはなかった。しいていうなら天音ちゃんが「おとな」になる時期だった。
少しぶっきらぼうになってしまったが、相変わらず笑顔で働き続けていた。
俺の変わったことといえば、ケータイを買った事だった。
最初打ち方、起動のしかた、力加減などがわからず、ハカランダの人たちに教えてもらってやっと覚えたのだ。
そして、橘がそれを知ったかのように、いった。
『……今はどうか解らないし、かけたらどうか解らないが。』
そういって差し出したのは電話番号とメールアドレスだった。
『剣崎のだ』
『……剣崎の、』
大体予想はしているが、しかし、ジョーカーの本能が目覚めてしまったらどうするのだろう。
それに、覚えられてもいなかったりもう携帯を変えたりしていたらどうなるのだろうか。
最近、心がおかしい。 きゅうと締め付けられるような痛みがあればぱっと電気がつくようにすうと涼しくなる時がある。
……電話をかけよう。 そう思った。
プルルル、という電子音が聞こえる。これが俺の心臓をばくばくと音を鳴らさせるのだ。
ガチャリと音を立てた時、一瞬だけ「喜び」が起きた。
「もしもし、剣崎です……って、あ、違った剣川です!」
「……剣崎か」
「ウェ?…… ……」
「……俺だ」
「……は、じめ?」
偽名をつかって身分を隠そうとしていても、お前がいってちゃ意味がない。そう突っ込もうとしたが、剣崎のすすり泣くような声がきこえてやめてしまった。
「……元気か」
「うん、うん、うん……」
やせ細ったような声が聞こえた。彼はきっとまだ運命と戦い続けているのだろう。
「始、会っちゃ駄目だろ……!」
「馬鹿か、お前は。電話は会ってないだろう。喋っている」
「お前なぁ!」
「……無事でよかった」
「会いたかった」
話が出来てない。それでもよかった。そこにいたのは剣崎だったから。
「……今度メールする」
「あぁ、……始、ありがとう」
「それはこちらのセリフだ。……一真」
「始……?お前、俺の名、」
その言葉をかき消すように。今まで滲み出そうとした思いを一気に解き放った。
「逢いたい」
もうそれ以外、言えそうになかった。自分の声がどうなってるか解らずに今泣いているのだろうか、と思ってしまった。
「俺も会いたい……始、ありがとう」
あの日の剣崎を思い浮かべた。そうして微笑む顔。
「あぁ」
そういって、電話を切った。
嬉しさで溢れそうだった。
自分の目から涙、が零れてきて胸が熱くなっていた。
いつか、あいつと。俺と向き合ってくれるような世界を作らなければ。
その為に、力で脅すのではなくて俺は花を植える。
剣崎もどこかできっと、人々を救い心の花を植えている。
俺も、救わなければ。
いつかの未来で逢うために。
Fin.
剣崎はきっと、自分では強いと思ってるけどちょっとだけ弱くて、それでも世界を救うために自分が犠牲になると思ってる。二度と会えなくなった友達の、うろ覚えな顔を思い出しては囁いて泣いていればいい。
そうして始の電話がかかってきて慰められたり心が落ち着いたり幸せになればいい。両親も友もなくしたけれど、そこには暖かい親友の電話やメールがかかってくる。だから何年も生きつづけられると思う。
始は自分のせいで犠牲になった剣崎を思って、最終回のように毎日花をどこかしらに植えているといい。もちろん天音ちゃんや橘さんたちも手伝って植えればいいと思う。剣崎が帰ってくるとき花にまみれて「おかえり」とぶっきっちょな声をあげてくすりと笑えればそれでいいかな、って思ってたりする。遠くにいれるからこそ信じられる友情。剣崎と始はずっと死なない。悲しい事は生きることかもしれないけれどお互いに励ましあって生きてればそれでいいかなって思ってます。
橘さんは剣崎が残していった大事な友達(自分も含めて)大事にすればいいと思います。人より長生きしそうな彼はいつもと同じようにムードーメーカーを勤めていればいいと思います。そしてランス・ラルク・グレイブの3人と一緒に笑ってすごせれたらそれでいいかな。でもきっと彼も半アンデッドになってると思われます。だからこそ剣崎の帰りをまちながら最後は笑顔でいてくれればなって思います。
さてこの小説では一度も顔を出さなかった睦月ですが、のぞみちゃんと一緒にバイトをして最終的に結婚すればいいっていう思いがry。なんでもないです。剣崎と橘さんには相当お世話になっているので、その意思を引き継いでいろんな事をすればいいかな。ぶっちゃけると本編で彼は可哀想だったので幸せになってもらいたい。剣崎もそう思ってるんじゃないかなぁ。でも睦月自身は「僕が迷惑をかけたせいで剣崎さんがいなくなった」って思ってくれればいい。そうして強くなっていく男になってほしいッス。ところで貴方のリモート使えば世界の崩壊を止められたのではないでしょうか(笑)
