同じ科の瑠璃鶲と並んで日本の冬を代表する小鳥であろう。
何方も尾を振る仕種が可愛いが、尉鶲は更に頭をお辞儀する様に上下させるのが瑠璃鶲と違うところだ。
更に言えば、明るい処を好む尉鶲に対して、瑠璃鶲は稍薄暗い処を好む違いがある。
濃く明るいオレンジ色の腹部で、黒い紋付きを着た様な外観は見間違う事は無いであろう。
冬鳥なので日本で繁殖する事は無いから囀る事も無いが、何やらカタカタと聞こえる声なのか、嘴を噛み合わせる音なのかをさせている事がある。
和鳥飼いは美しい囀りを楽しむのが目的なので、尉鶲を飼う人は居ないが私は飼ってみた。
知ってはいたが「ヒッ、カタカタ」と鳴くのを聴き、興醒めして放して遣ったが直ぐに飛び去る事もなく、2〜3日は庭内をウロウロしていた。
尉鶲も瑠璃鶲も然程人を怖がる事はなくて結構近寄る事が出来るし、撮影していたら向こうから近寄って来る事もある。
この個体も春先、写していたら近寄って来た。
更に此方から近ずくと、少し逃げるが又枝に止まって此方を見ている。
紅葉真っ盛りの頃に日本へ渡って来る。
或る日、庭木の枝に止まっていた。
庭に来ても居付くかどうかは判らない。
居付かなければ、偶に立ち寄るだけなので撮影は難しい。
雪の日は何だかんだ歌っている様に見える事が多い。
ところで、尉鶲は「ジョー」と呼ばれる事が多い様に思うが、我が家でも「ジョー」と名付けた。
枝に止まって何やら言っている様に嘴を震わせている。
ジョーは花が好きなのか、妻が生けた花を外気に当てる為に庭に出すと必ず止まりに来る。
桜の時期には雪が降る事もある。
花に好みは無く、どんな花にも良く止まるが多分、目的は餌だろう。
撮影機材を用意すると、撮って欲しいのか何時も先回りして待っている。
やがてレンズフードで待つ様になり、時々お土産(糞)を置いてある。
近くに来て呉れるから大きく写すには楽である。
尉鶲は野鳥撮影を楽しむ人には冬の季語みたいな存在だろう。
例年、紅葉の時期に渡って来て、桜の時期に還って行くのが慣例だったが、近年は信州や飛騨高山や大山等で結構な数の尉鶲が繁殖している。
芦屋市へ移住する前に住んでいた信州の標高1,250mに在る友人宅でも、このところ何年か続けて繁殖している。
2024年初夏、直腸癌の手術前に撮影に行ったが、1日違いで巣立ってしまって良い写真は撮れなかった。
今年はどうなるか判らないが、元気にさえなれば何時でも撮れるだろう。
巣立ったばかりで、親の言い付けを良く守り葉陰から出て来ない雛。
近辺を車で走っていると何羽もの尉鶲を見掛けたから、思いの外沢山居るのだろうと思えた。
これも多分地球温暖化の所為だろうが、どうせなら六甲山系の我が家の庭でも繁殖して呉れると良いが、標高500mでは無理だろうな?














