【U-NEXT】オッペンハイマー IMAX ☆☆☆☆

「原爆の父」オッペンハイマーの人生を描く、クリストファー・ノーラン監督作品。

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 1954年、オッペンハイマーがソ連のスパイであるという疑惑に関する聴聞会(オッペンハイマー事件)と、1959年の「オッペンハイマー事件」のきっかけとなった告発文に関する首謀者と見られるストローズの公聴会を冒頭に、オッペンハイマーが関わったマンハッタン計画とトリニティ実験、そして終戦後までを描く。

 

 本来この作品、去年の夏公開の映画。

 しかし「被爆国である日本で『原爆を開発した人の伝記映画』を公開するのはいかがなものか」という(おそらく)配慮から日本での公開が見送られていたという事情があり、年末に日本公開が決まったのですがおそらくはアカデミー賞受賞が確実になったためという感じがします(さすがにアカデミー賞受賞作を映画館で公開しないというのは日本の映画界としてもない)。

 とはいえ、個人的には日本人ていうのは、ハリウッド作品に関してはたとえ「日本人が敵(国)として描かれていた」としても平気で見るような国民性なんじゃないかなぁって思います。

 本作については別にオッペンハイマーを英雄視しているヒーロー映画として作られているわけでもないし、内容は純粋に理論を研究していた主人公が次第に政治に浸食されていくという話なので(もちろん長崎、広島に原爆が落とされた直接のシーンは描かれていない)別にこの映画を見たからと言ってほとんどの人は気を悪くしたりはしないと思う。

 

 SF仕掛けが多いノーラン作品にあって、実在の人物の人生を描くというのは珍しいですが本作は納得の内容と思います。原爆開発という内容もそうですがオッペンハイマーの人生自体も緊迫感があってスリリングで。

 ということで、

 ノーラン作品ならもちろん映画館の大画面・大音響で見る価値があるのでIMAXで見られたのはよかったです。あと映画の日だったので安かったし。オススメ

 ちなみにノーランの長編デュー作「メメント」のリバイバル上映もするみたいなのでひさしぶりに見ようかなぁと思います。