【Netflix】ベイビーわるきゅーれ2ベイビー ☆☆☆☆
阪元裕吾監督による「ベイビーわるきゅーれ」の続編がNetflixに登場!
東京でしがない殺し屋家業を営む女の子二人組ちさととまひろ。
二人は規約外の”仕事”をしたため協会から謹慎を言い渡されるが、”協会公認殺し屋”の座を狙って二人組の殺し屋が二人を狙っていた。
阪元監督の作品が大好きで最近では珍しく「この監督の新作は必ず映画館に見に行く」という人。
そんな阪元作品の中でもスマッシュヒットした女の子二人組殺し屋コンビ映画「ベイビーわるきゅーれ」の続編が出たとあればそりゃあ見に行くでしょう。
…もちろん面白かった。
ちさととまひろがまた見られたのはよかった。キャラがますます定着していて二人の掛け合いは見ているだけで楽しい。まひろ(伊澤彩織)の格闘シーンもキレが良くてよかった。U-NEXTでは阪元監督推しらしくのちに独占配信されるとは思いますが、映画館で見て損はない作品でした。まだまだ続編ができるポテンシャルはあるので楽しみですね。
…ただ、ストーリーは正直いまひとつ。
協会の下請けの”協会非公認”の殺し屋コンビである二人が公認を取り付け底辺生活から抜け出すためにちさと、まひろの二人を狙うという内容。
さすがにそれだで一本の作品にするのはちょっと物足りない。
今回の敵はいわば”格下”だし、途中までは瞬殺されている。ヤマ場になって「成長した」ことになっているけど主人公の二人といきなり対等にやりあえるようになっているのもストーリーを無理やり盛り上げようとしているようにしか見えない。
この敵の二人のキャラ自体はよかったんですが、それなら主人公が戦うラスボスとしてあともう一人敵が必要だったんじゃないかなぁと思います。ラストについてもよく言えば潔い、悪く言えばブツ切り的な終わり方。これが全10話のシリーズの1話だったらこういうのでもいいんだけどな、とは思います。
おそらく前作のヒットを受けてけっこう急ごしらえでつくられた続編なんじゃないかなぁとも思います。阪元監督の手際がいいのでそれなりになっていますがやはり物足りなさが残りました。
とはいえ、
さすがは阪元監督。この日本の若者殺し屋ユニバースはまだまだ見ごたえあるので次作はじっくり新しい新作を作ってほしいですね~。