【amazonprime】エクソシスト 信じる者 ☆☆☆

1973年に公開された伝説的ホラー映画「エクソシスト」の続編。

 

 2010年のハイチ地震で妻を亡くしシングルファーザーとして娘を育てているヴィクター。ある日ひとり娘のアンジェラは友人のキャサリンと出掛けたまま行方不明になってしまう。3日後に二人は無事保護されるがその間の記憶がなかった。しかし二人はその後様子がおかしくなり、親族の間では”悪魔憑き”が噂されるようになってくる。最初は懐疑的だったヴィクターだが次第に超常的な関与を信じざるを得なくなる。

 

 「エクソシスト」の続編っていくつもある。

 まず当然ですが77年の「エクソシスト2」があるし、実は90年の「エクソシスト3」も原作者のウィリアム・ピーター・ブラッディが「2」を見て「あんなの続編じゃない!俺が本当の続編見せてやる!」というので自ら監督した作品。

 そして今回全く違う形で「正当な『1』の続編」と銘打って公開されています。とはいえ、見てみるとリーガン絡みの話がちょっと出てくる程度で別の話と言ってもまったく差支えないかなと思いました。

 

 今回悪魔憑きに遭う少女は2人。続編だから2人ってか!と思いましたが、現代のポリコレに配慮してかいろんな人種、いろんな信条・信仰を持った人が協力して二人を助けようと尽力する、と言う話でした。そのあたりでなんだかゴチャゴチャしていて、続編と言うよりは「現代版リメイク」と言う感じです。

 正直、悪魔との戦いと言う意味では73年版の方が緊迫していて本作ではちょっとリアリティがないかなって思いました。あとホラー映画としてもキリスト教圏ではない日本人にとってはあまり説得力がない感じかなと思いました。