【amazonprime】アルプススタンドのはしの方 ☆☆☆☆

高校演劇の戯曲を実写映画化した作品。2020年の劇場公開時口コミで話題となり低予算映画ながらスマッシュヒットした。

 

 籔博晶による舞台劇「アルプススタンドのはしの方」は、夏の甲子園1回戦に出場する母校の応援に来た高校生4人の青春群像を描いた作品です。

 野球に全く興味がない演劇部の女子生徒2人、元野球部の男子生徒、成績優秀ながら友達がいない女子生徒の4人が、アルプススタンドのはしで繰り広げる会話を中心に、試合の展開とともに徐々に変化していく心模様を描いています。

 

 野球部の試合の応援にそれほど興味もなく来た4人の生徒が、アルプススタンドの端っこの応援席で試合の展開に絡めてそれぞれの思いに折り合いをつけていくという青春ドラマで、75分という短さもあいまって爽快感が気持ちいい作品。

 「桐島、部活やめるってよ」に近い「一軍じゃない僕たちの青春」を描いたような作品。基本的に悪者は出てこないし、清々しくて観ていて気持ちいい気分で見終わることができる点オススメ。