【Netflix】NOPE ☆☆☆☆
ありえない(NOPE)出来事を描いたSFミステリー。監督は「ゲットアウト」「US」のジョーダン・ピール。やっとというかネトフリにて配信開始。
ロサンゼルス郊外で2代に渡って牧場を営むヘイウッド家。
ある日父親が空からの落下物に接触し亡くなり、それを機にそらにいる”何ものか”の存在に兄のOJと妹のエメラルドは気づく。
一攫千金を狙ってなんとか映像に収めようと画策するが、それは想像以上にヤバいものであることが分かってくるのだった…
かなり期待していた作品。
まだ日本語版の予告編が出る前からすでに期待していて待っていました。そして満足。
最初の予告編ではあまり”それ”をはっきり映していなかったんですが、最終的な予告編ではけっこうはっきりUFOって言っちゃっていますね。けどそれから予想を上回ってくるのがジョーダン・ピール。
ジョーダン・ピールの作品はいつも黒人のいまの立ち位置をテーマにしていたりするらしいんですが、そういう難しいのはわからないので、とりあえずアニメ好きなので、「AKIRA」のバイクシーンオマージュや、宇宙人のコスプレグッズが妙にエヴァンゲリオンの使徒っぽかったりなどの点はさらりとスルーしつつ、得体のしれないものの描き方が巧いですよね~。
おそらくUFOについていままでいろいろな映画が作られてきたんですが、本作は一番「現代人が思っているUFO感」を描いてるんだと思います。
ということでここからはネタバレ
UFOの正体が「大気圏に生息する未知の生物」とか「雲に擬態するUFO」ってのは実は割と昔から言われていました。
↓左 大気圏にいるとされる生物”クリッター” 右 雲に擬態するUFO
このへんのUFOエピソードの中でも変な話をピックアップしてくるあたり、やるなと思います。
それでもやっぱり正体がはっきりしちゃうとテンションが下がるのはしょうがない。
物語的には盛り上がっていくんですが、やっぱりあれがなんなのか?ってので話がもっているのですごい正体がわかってもちょっと覚めます。
あと関係あるようであんまりない、”ゴーディの話”も好き。野生の生き物はしょせん飼いならせないみたいな教訓なのか?
ということで
見世物小屋的奇談映画なので、ぜひおすすめ。ホラーじゃないけど不気味なのが苦手な人はトラウマになるかも。